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(この人も私と同じ苦しみを
背負って生きているんだ…)
どんなに願っても
どれ程想い続けていても
もう会えない
『話してくれてありがとうございます…』
僅かながら声が震えている
(あぁ…、僕が流さない涙を
代わりに彼女が流してくれているんだ)
降谷はそんなAを
より一層愛おしく思えたのだった
「いつか彼奴らに
Aちゃんを紹介させてよ！」
そう言っていたあの日の萩原を思い出す
『やっと…会えたんですね…
ずっとお会いしてみたいと
思っていました
降谷さんに知り合ってから
時間は経っていますが
漸く本当に会えたって気がします…』
Aは綺麗な涙を流しながら
幸せそうに微笑んだ
「零…」
ボソっと降谷の声がする
『えっ？』
Aが降谷を覗き込むと
「もう僕の正体を明かしたんだ
そろそろ敬語もやめて
２人の時は 零 と呼んで欲しい」
懇願するようにAを見ている
何時もとはまた違った表情に
Aの心は揺れる
『わかった…
れっ、零…さん…』
(改めて呼ぶと、なんか恥ずかしい…)
だんだん尻すぼみになってしまった
はにかみながら頬を染めて
自分の本当の名前を呼ぶAは
破壊力が凄まじかった
(…っ、ただ名前を呼ばれただけなのに…)
思わず顔をバッと背けてしまう
耳まで真っ赤になった降谷の脳内は
Aに呼ばれた自分の名前が
しばらくの間リフレインされ続けたのだった
明日は平日…だが
(帰りたくない…)
(帰って欲しくない…)
２人は同じようなことを考えながら
思考回路をフル稼働させていた
今日は火曜日だから
Aは午後から家を出れば
問題はないのだが…
降谷の場合そうはいかない
(午前中はポアロ…
そのあとは登庁して
夜はベルモットに呼ばれている…)
相変わらずのハードスケジュールだ
(兎に角、今日は何が何でも
睡眠を取らなくては…)
ここは自宅で休むのが賢明な判断だと
自分でもわかっているのだが…
どうしても帰ろうという気にならない
(どうしたものか…)
降谷はAが淹れなおした
ハーブティを飲み干して
天を仰いだのだった
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あい(プロフ) - あいうえおさん» コメありがとうございます！ご指摘頂きましたが、おっしゃる通り時間も経っておりますので、このままで行きます。すみません！ (2019年4月27日 10時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの、降谷さんはいつもは「俺」と言っていますよ。安室さんのときは「僕」ですが、、直してほしいわけじゃないんですけど、大変だと思うので、、 (2019年4月27日 7時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» お久しぶりです！いつもご覧頂きありがとうございます^ ^ 漸く更新できました！ジンさんがだんだんと怖い人になってますね…！さぁどんなことが起こるのか…、明日のお話をお楽しみ… (2018年10月8日 23時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - お久しぶりです！更新楽しみに待ってました！この後2人がどうなるかとてもハラハラしてます！ジンはただでさえ今は情緒不安定なのにあんなの見ちゃったらこの間よりもっと恐ろしい事になってしまうんじゃ…明日の更新待ってます！ (2018年10月8日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンはキスマークを見て何を思っているのでしょう…？ちょっと不安ですね…。どうなるのか、明日わかります！いつも応援ありがとうございます！頑張ります！ (2018年9月24日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2018年9月17日 15時
