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『透さん…
赤井さんのことご存知なんですよね…』
Aは真剣な表情で安室を見据えた
『どういうご関係なのか…
伺ってもいいですか?』
赤井がFBIであることは知っている
もしかしたら…安室も何か
関係があるのではと
この一カ月間考えていたのだ
安室は目を伏せてフーと小さく息を吐いた
(彼女には何れ話すときが来るとは
思っていたが…
こんなに早くその時がくるとはな…)
自分の正体を明かすからには
それなりの覚悟が必要だ
安室は目を開き
真剣な眼差しをAに向けた
「Aさん…
貴女がずっと気になっていたことを
全てお話します
ただ、これから話すことは他言無用です」
『わかりました…』
Aは静かに返事をしたのだった
「まず、先程の質問ですが
FBI捜査官の赤井秀一とは
Aさんの仰る通り知り合いです
彼とは立場は違いますが
とある組織を壊滅させるために
知り合いました…」
Aは以前の赤井の話を思い出す
(組織って…)
『ジンさんの…』
「えぇ、そうです」
『透さんもジンさんたちを
追っているってことは…
一般の方ではないんですね…』
Aは些か頭が混乱してきた
「ずっと隠していて、すみません…
いつか言うつもりでしたが
軽々しく口にする内容ではないので…
探偵の安室 透は仮の姿
僕の本当の名前は降谷 零
所属は公安警察です…」
その名前にハッと息を飲んだ
降谷 零という名前に聞き覚えがあったからだ
それも一度ではない
風見の口からは勿論のこと…
そして…
『…研二さんの…友達…』
Aは無意識のうちに
ごく小さな声で言葉を発し
降谷の瞳を見つめたのだった
それを聞き取った降谷は
Aの瞳が僅かに揺れ動いたのを
見逃さなかった
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あい(プロフ) - あいうえおさん» コメありがとうございます!ご指摘頂きましたが、おっしゃる通り時間も経っておりますので、このままで行きます。すみません! (2019年4月27日 10時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あの、降谷さんはいつもは「俺」と言っていますよ。安室さんのときは「僕」ですが、、直してほしいわけじゃないんですけど、大変だと思うので、、 (2019年4月27日 7時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» お久しぶりです!いつもご覧頂きありがとうございます^ ^ 漸く更新できました!ジンさんがだんだんと怖い人になってますね…!さぁどんなことが起こるのか…、明日のお話をお楽しみ… (2018年10月8日 23時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - お久しぶりです!更新楽しみに待ってました!この後2人がどうなるかとてもハラハラしてます!ジンはただでさえ今は情緒不安定なのにあんなの見ちゃったらこの間よりもっと恐ろしい事になってしまうんじゃ…明日の更新待ってます! (2018年10月8日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンはキスマークを見て何を思っているのでしょう…?ちょっと不安ですね…。どうなるのか、明日わかります!いつも応援ありがとうございます!頑張ります! (2018年9月24日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:i | 作成日時:2018年9月17日 15時