【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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渡された袋は意外に
ずっしりと重くて安室は驚いた


「重量感のあるお弁当ですね…」


『お菓子も入れているので
良ければお茶請けにでもされて下さい』


そう言ってAが笑う


「Aさんの手作りですか…？」

(食後、そんなに時間は無かった筈だ)



『そうです、だから日持ちしないので
お早めに食べて下さいね』


「わかりました」



『本当に昨日から
ありがとうございました！

安室さんがいてくれて
良かったです

また後日改めて
お礼させて下さい』


Aが丁寧に頭を下げる



「いつも言っていますが
僕はAさんのお役に立てれば
それで構いませんので…

困った事や辛い事があれば
いつでも連絡下さいね」


『ありがとうございます！』


Aは嬉しそうに笑った




「Aさん…

１つお願いがあるんですが…」


安室がAの方へ屈んで
低い声で言う


「いってらっしゃいっと
言ってくれませんか…？」



Aは安室の声に
少し体をピクっと動かしたが

安室の方を見上げると
少し照れたように笑った


『…わかりました』


下を向いて
フーっと少し息を吐くと

ゆっくりと顔を上げて
安室の目を見た


そして…


『いってらっしゃい！』


少し赤い顔で笑いながら
手を振ったのだった




安室は嬉しそうに笑って

「行ってきます！」


そう言って手を振り返し
ドアを閉めた






安室はエレベーターの中で
満面の笑みを浮かべていた

(今日は仕事が捗りそうだ…！)



これで本当に
仕事が早く終わってしまうから
降谷零という男は凄いのである…！

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