癇癪 ページ13
ヒミちゃんったらホントに乱暴！刺されるし踏まれるし気絶させられるし、最悪な気分。
「アヤトくんは気絶するとぜんぜん動かないから、いっつも殺しちゃったかと思いますよ」
「気絶するとそうなるんだよ。気絶してるから…」
「お二人さん、おじさんのコピーが迎えに来てあげたからさ！そろそろ仲直りしてよ、すり減るよ心が」
俺を心配するミスター(コピー)。綺麗な服に着替えたヒミちゃん。それと対照的に上裸で包帯まみれの俺。寒そうな俺。貧血と背中の痛みで起き上がれない俺。お迎えがおじさん(Mr.)で萎えてる俺。可哀想な俺。俺俺俺俺。
「うっ、ぅぅ死柄木さんがいいいぃいいい゛ゔぁああ゛あ゛」
「赤ちゃん帰りです！！アヤトくんが癇癪起こしてます！」
「コラ、アヤちゃん！ワガママ言わない！」
うつ伏せのまま発狂する俺の頭を2人はわしゃわしゃ撫でる。ちょっと気持ちいい…じゃなくて悪くない！悪くないだけだから。
ムッとした顔で拗ねると宥めるようにヒミちゃんは俺に語りかけた。
「黒霧さんも弔くんも他のにんむで来れないのです。だから我々は自分の足でこの地下から出るの。アヤトベイビーはミスターにだっこしてもらってください。」
「地上ではヒーローと連中が、もう大乱闘よ！ベイビーは怪我人だから参戦！！はしないぜ。安心しなさい」
どーせ俺は動けないんだから、もう好きにしてくれ。観念してあげていた顔を地面にめり込ませると、ミスターは俺に手をかざした。そして個性で俺を閉じ込めた。こっちの方がよっぽど安全だ。気絶する心配がない。
「アヤトくん小さくてまぁるくて、カアイイ食べちゃいたい」
「冗談に聞こえない」と呟いてもこちらからは声が届かない。しばらくは暇になりそうだ。ひと眠りしよう。
_____
仁くんとコピーミスターと地上に向かっています。出久くんに変身してお茶子ちゃん達を騙しちゃう作戦です。それでも心配事があります。
「ミスター、絶対に個性解いちゃダメですよ」
「分かってるよ流石に」
「アヤトくんにヒーローを会わせるわけにはいかないのです。アヤトくんは私たち連合のもの。絶対渡さない！！」
アヤトくんは行方不明という設定で報道されてて有名人です。ヒーローに見つかれば即お縄(保護)です。
それにアヤトくんはヒーローが嫌いなのに何故かヒーロー科の子たちが好きなんです。もしお茶子ちゃん達に会って絆されでもしたら…。
それはだめです。だってアヤトくんは私のお友達だから。
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ゆずな - この作品めっちゃ好きです！続き待ってます( *´꒳`* ) (4月22日 8時) (
レス) @page47 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 連合のみんなと仲良いいのめっちゃ好きです！大好きです！！！ (3月24日 1時) (レス) id: 22eb9a9e70 (このIDを非表示/違反報告)
狛 - めちゃくちゃ面白いですね！更新がんばって下さい！ (10月9日 0時) (レス) id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
Mika(プロフ) - 小説の中で一番これが好きです。これからも頑張って下さい (2023年4月28日 22時) (レス) id: 0ecb511d32 (このIDを非表示/違反報告)
鞘駄(プロフ) - 魔水さん» ありがとうございます！励みになります (2023年1月10日 22時) (レス) @page2 id: d21a21d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞘駄 | 作成日時：2023年1月9日 1時
