False Love 1 -F.T-

クモリ空 藤ヶ谷side ページ6

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今日のスケジュールは

今からの舞台稽古と

スタジオ収録かー…



曇り空の中

稽古場のスタジオまで車を走らせる





最近は特に一人の仕事が多くて

人との深い関わりが無くなった気がするな…




腰の調子も良くないし、病院だって行けてない




やらなきゃいけないことが

山ほどあって


人間らしさがどういうものか

たまに分からなくなる




監督｢藤ヶ谷、思いっきり泣けるか｣



太輔｢ここ、泣き入れるんですか？｣



監督｢うん、このセリフは涙を流しながら

嘆く感じで｣



太輔｢はい、やってみます｣



...正直、自信ない。



監督｢じゃあ、そこから。始め！｣




太輔｢...こんなはずじゃなかった…

僕は…僕はもっと輝く人になるはずだったん...｣




監督｢はいストップ。

ロボットみたいになってっから。

もっと、こう、人間らしく。うん。分かる？｣



悔しい…


少し前までは感情を入れたら

すぐに出てたはずの涙も全く出なくて

監督の言葉も頭に入ってこない




監督｢..笑う演技も、前に見た藤ヶ谷の演技とは

明らかに違う。

後で僕のとこに来て｣




太輔｢..はい、すみませんでした...｣




他の役者さん達に頭を下げて

続きの演技をする



...このままじゃ、役、おろされるかも..







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監督｢10日間、稽古は休みにする。

もちろんセリフはその間に頭に入れて...


良い演技が出来るように

やりたいことやってこい｣




降板の話では無かったけど

10日の休養。


キスマイとしての活動はあるけど




ちょっとはリフレッシュできるかもな…









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