False Love 1 -F.T-

愛想笑い ページ16

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A｢どうぞ〜、上がってください｣




精一杯の愛想笑いでお義母様を迎える




義母｢あら、浩介は？今日いるんじゃなかったの？｣




A｢急用でアメリカに…｣




義母｢いつもなら一緒なのに、おかしいわね｣




A｢そう..ですね...ｱﾊﾊ｣




義母｢そうAさん、あなた病院行ったの？｣




A｢行ってません...｣




義母｢あんまり子供が出来ないようなら

いい病院調べて紹介するけど...


あなたの自覚も足りないんじゃないかしら。

子供は親を選んで生まれてくるって言うでしょ｣




そんなこと言われてもね…

子供を作る行為だってしてないのに

選ぶも何も無いでしょ！






A｢はい…｣





心のなかで反論してても

実際に言う勇気の無い私に心底絶望する




義母｢夫も早く孫が見たいって言ってるのよ

まあ、頑張ってちょうだいね｣



A｢はい…頑張ります。｣




また愛想笑いでその場をしのいで

結局小言を言いに来ただけのお義母様を

送り出す




A｢また、いらしてくださいね〜｣



義母｢そうね

浩介が帰ってきたら連絡ちょうだい

またその時来るから。｣



A｢はい、それでは〜｣




...ﾊﾞﾀﾝｯ








つ、つ、疲れた…




お義母様からのプレッシャーに

イライラも通り越して

言葉も出ないに等しくて



脱力感を抱えたまま

中途半端に残されたコーヒーを

流し台に流す









外、晴れてるな…



気晴らしに買い物でも行こ。







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