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沙織side




みんなの署名が私の手元に集められた。




「沙織ちゃんよろしくね」




「あとは頼んだ」




沙織「みんなありがとう!」



そして、教室に教頭がやって来た。




教頭「藤ヶ谷先生を除いた職員にて話し合い、藤ヶ谷先生の復帰及び佐藤Aさんの復学を許可する運びとなりました」





「きゃー!」「やったー!」




教室中が歓喜に包まれてると、





教頭「静粛に!まだ2人の決断を聞いてないのだろ。良い返事が聞けるといいな」





そう言って教室を出ていった。




教頭って厳しくて融通が効かない人だと思ってたけど、実はいい人…?





裕太「さて、あとはあの2人だけ。頑張ろうね」




ニコニコしながら、肩のとこポンポンって叩かれる




沙織「うん、頑張らないとね」




最近の玉ちゃん、距離感近くて困る。




無駄にドキドキするっていうか。




夏休みに入ってからは、玉ちゃんとカフェで2人の説得方法を考えた。




裕太「2人には、予告なしで会ってもらった方がいいと思う。どっちかにドタキャンされたら終わりでしょ?」





沙織「Aを呼ぶことはできると思うけど、太ちゃんは?もう私から呼ぶことはできないよ」





LINEも既読無視だし。





裕太「あの2人って幼なじみなんだよね?親同士が仲良いとかない?」





沙織「あるかも!ゴールデンウィークに太ちゃんの実家行ったって言ってた」





裕太「じゃあ、事情を話して協力してもらおう。お母さんとは話できそう?」





沙織「任せて。また結果報告するね!」




玉ちゃんと解散してから、その足でAの家に向かった。





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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時

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