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沙織side
玉ちゃんの提案の元、今から校長室に皆で行く。
緊張しちゃうけど、きっと私より口が上手い人がいるはずと信じて立ち向かう。
40人弱でぞろぞろと廊下を歩いてると、他の生徒や先生からの視線がすごい。
コンコンコン…
玉ちゃんを筆頭に校長室に入ると、校長と教頭がいて、2人とも目を丸くしていた。
裕太「2-Aの玉森です。今日はクラス皆でお願いがあって来ました。藤ヶ谷先生の退職取り消しと、佐藤Aさんの退学を取り消してもらえませんか?」
教頭「君たち子どもにはまだ分からないだろうが、彼らは人としてしてはいけないことをしたんだ」
裕太「それがどれだけ重大なことかは分かりませんが、藤ヶ谷先生は僕たちにとっては最高の先生なんです。」
「藤ヶ谷先生のおかげで学校が楽しくなったんです」
「藤ヶ谷先生の授業で成績が上がりました」
「藤ヶ谷先生は、俺たちにとって必要な存在なんです!」
裕太「そして、俺たちに必要な藤ヶ谷先生には、佐藤Aが必要なんです」
校長「わかりました。しかし、これは私だけの判断では対応しかねます。本日緊急の職員会議を開催し、審議します。
ところで、藤ヶ谷先生と佐藤さんはなんと言ってるのですか?」
沙織「2人にはまだ伝えていません。藤ヶ谷先生の退職も先程聞いたばかりなので。だから、これから私たちで説得します。なので、藤ヶ谷先生と佐藤Aへの処罰を撤回してもらいたいです。」
校長「わかりました。では、職員会議の後にまた知らせます。」
教頭「お前らは教室で待機してろ!」
重苦しい雰囲気だったけど、なんとか私たちの思いは伝えられたのかな…
教室に帰ると、皆緊張から解放されてダラダラ。
宮田「この時間で署名書こう!
これをガヤ先生とAちゃんに見せれば、説得に役立つかも」
宮っちのスマホには、署名のテンプレが出来ててあとはコピーして、それぞれが記入すればいいだけになってた。
裕太「さすがオタク!コピー頼むわ」
私だけじゃ絶対解決に近づかなかったのに、順調に進んでて玉ちゃんやみんなに頼って良かったなって改めて感じた。
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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時