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沙織side
Aと太ちゃんのスキャンダルがリークされた日は大変だった。
校門で皆がスマホと私たちを見ていて、気になったからLINEを開いて、出回った画像を見た瞬間、Aはパニックになるし、私自身もどうしたらいいか分かんなかった。
ただでさえ、太ちゃんと離れることに敏感で赤ちゃん返りしちゃうAだから、私がしっかりしなきゃいけない。そんな使命感を感じていた。
Aが家に帰っても、この先の解決策が見つからなくて沈黙が続いた。そんな矢先、学校からの呼び出しが。
Aはずっと泣いていたのに、腹を括ったかのように潔く学校に戻る決断をした。この先どんな辛いことを言われるか分からないのに。
校長室の前でハグをして、Aにエールを込めた。
ちょうど業間だった教室に入って自分の席に座ると、あらゆるところから飛んでくる視線。そしてひそひそ話。
みんなAのこと噂してる。
そんな中、
裕太「Aちゃん大丈夫だった?」
真正面から聞いてくる玉ちゃん。
ちょうど色々聞きたかったんだよね。
沙織「昼休みに話したいことがあるんだけど」
裕太「いいよ。俺もAちゃんのこと聞きたいし。」
真剣な顔でそう話すから、たまちゃんが犯人ってことは考えにくいのかな?
でも、告白したのに見守るだけっておかしくない?
そんなことを考えながら、居心地の悪い教室でお昼休みまで過ごした。
玉ちゃんとは人目につかない空き教室で待ち合わせた。
お互い机を合わせて向かい合う。
沙織「いきなり本題に入るけど、たまちゃんが犯人?」
裕太「なんで?そんな訳ないじゃん。証拠あんの?」
沙織「ない…けど、おかしくない?なんで好きな人に告白したのに、Aの恋愛に協力するの?」
裕太「諦めきれないからかな。本当は自分のものにしたいけど、出来ないから協力して、幸せにしてあげたい。ただそれだけ」
「ていうか」ってたまちゃんが続ける。
裕太「本当は沙織ちゃんが犯人なんじゃないの?例えば、沙織ちゃんがガヤ先生を好きになっちゃったとか。」
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作者名:Meri | 作成日時:2014年10月15日 16時