私だけの先生 T.F #3

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1日ぶりの授業は、やっぱり進んでて、特に数学は浦島太郎状態だった






問題演習の時、沙織に聞いても当てにならなかったし






家に帰ったら復習しないとやばいな






太ちゃん数学得意かな？






太ちゃんの授業は、数学ほど進んでなかったからついていけた






沙織が発言の機会がある度に背中をつついてきたけど、結局手を挙げずに終わっちゃった






あっ、そうだった！写真！







太ちゃんの授業が終わった瞬間、カメラを立ち上げて写真を撮る






もちろん、無音カメラで






内緒で撮ってるのに、どの写真もかっこいいってどういうこと？






あっ…






太ちゃんとカメラ越しに目が合う…






その瞬間にもシャッターを押す







バレちゃったかな？






太ちゃんがこっそりウインクしてきたから、その瞬間も収めておいた






フォルダを作って、太ちゃんにも送信しておく






♪〜






通知が来て、見ると沙織からで、私が太ちゃんを盗撮してるところを捉えた画像だった






私の後ろ姿とスマホ画面に写る太ちゃん、そしてその先にいる少しピントがズレた太ちゃんが写ってる





沙織「犯行の瞬間を捉えました」






って、ガバガバ笑ってる






A「彼女だから許してもらえますー！」






沙織「さっきバレてたじゃん。あー、面白い。」







もー、なんなのよー





沙織「あっ、もう1枚送るね」





次はさっきの写真のピントが太ちゃんに行ってるのをくれた





A｢ありがとう。大切にするね｣






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