教授×助手６４ ページ19
チンという音と共にエレベーターが開き、後ろから人波に押される。
「あっ…教授…」
スネイプは咄嗟にAの腰に手を回して、自分の横に引き寄せた。
小さな箱は一瞬にして満員になる。
腰に回した手を引っ込めることも出来ず、仕方なくそのままにする。
Aの右横は恰幅の良い魔女で、随分と幅を取っている。
右から左に体を押されたAが少しよろけてスネイプのローブを掴んだ。
「ごめんなさい。」
上目遣いにスネイプを見上げて、小さく呟くAの顔を間近でみたスネイプはドキリとした。
ビジネスメイクのせいだろうか？
中性的で大人びた美しいAがそこにいた。
美しい瞳に吸い寄せられそうで、何も言わずに視線を外す。
扉が開き、何人かが降りて行った。
やっと隙間ができ、スネイプは腰に回した手を離した。
気まずそうにAが苦笑いする。
今度はエレベーターが後ろへ下がり、地下へと動き出した。
その動きがAにとって不自然なのか、またグラリと体を揺らす。
危なっかしくて見ていられないスネイプは自分の腕にAの手を導いた。
Aは少し戸惑った後、その腕を握った。
「ご迷惑をおかけしました。」
ふぅと一息、Aがため息をついた。
「急ぎたまえ。」
Aを置いて先を行く。
その時タイミングよく、ルシウスが廊下を曲がってこちらにやって来た。
「セブルス。よく来たな。」」
「これを。ダンブルドアからだ。」
ルシウスはムスっとした顔でそれを受け取り、それから背後のAを見た。
「これはこれは。セブルス、こちらは？」
「はじめまして。Aと申します。」
Aは酷く緊張した様子で硬い挨拶をした。
「マホウトコロからホグワーツに来たのだ
。教師見習いで今は助手として働いている。」
スネイプが付け加えた。
「そうでしたか。うちのドラコはどうですかな？先生。」
ルシウスに見つめられ、Aの頬がほんのり桜色に染まる。
「とても優秀な生徒です。クディッチでの活躍も毎回楽しみに拝見しております。」
ルシウスがニッコリ微笑むとAは恥ずかしそうに目を伏せた。
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ツクモハヤト(プロフ) - 龍様はじめまして。コメントありがとうございます（＾＾）とても励みになります！がんばります！ (2019年8月13日 8時) (
レス) id: 024c6d9776 (このIDを非表示/違反報告)
龍 - 毎回楽しませてもらってます！無理せず頑張ってくださいね(っ`･ω･´)っこれからも応援してます！！！ (2019年8月12日 20時) (レス) id: 8050ad1e10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツクモハヤト | 作成日時：2019年8月3日 16時
