みんなで！マギアデイズ！フリー小説！３！

劣勢 (編集 湖の宝石) ページ24

戦況は言うまでもなく、俺たちの劣勢だった
ヴァラクが自身の過去について語った際に登場した人物。アイツに愛を教えたと思われる人物


｢こいつ絶対に人間じゃないだろ…！！｣


明らかにおかしい再生スピードと身体能力。そして血のように真っ赤な紅の槍。どう考えても血の槍だ
考えられる可能性は1つ


｢お前……お前もバンパイアなのか｣

｢ん？そうだよ。ヴァラクから聞いてるとは思うが、アイツをバンパイアにしたのも私さ｣


やっぱりな…となれば、アイツにも同じように聖水や縄が効くはず。俺はネロ達の方へ咄嗟に振り向き、それぞれが持っている道具を使うように指示する


｢そうか…！確かにあの人もバンパイアなら、僕たちのこれも効くはず…｣

｢でももうほとんどの魔力が残っていない。…持久戦は危険よ｣

｢でも、メフィスト先生は立つのでやっとだよ…｣


…メフィストが、もう限界？
エレナの言葉に反応し、メフィストの方へ目をやる。


｢メフィスト！？｣


メフィストは何とか立ち上がってはいたものの、レンに体を支えられてやっとの状態だった。確かに、いくらヴァラクの魔力があったとはいえ、それでもアイツに負担が一切ないわけじゃあないんだ。

俺は馬鹿だ

何で気づかなかった。アイツが時々無理をする性格なのは俺が一番分かっていたはずなんだ。なのに俺は無意識にメフィストも戦えると、そう思っていた

レンの場合も同じだ。アイツも生き返ったばかり何だから魔力なんてほぼすっからかんに決まっている


｢…くそっ｣


ネロ達三人にはサポートはともかく絶対に戦わせなくねぇ。だが今動けるのは俺のみ。つまり、俺とアイツとの一騎打ち


｢もしかしてもう終わりかい？｣

｢んなわけねぇだろ。お前を倒せなくても、追い返すぐらいしてやるさ！｣


俺が負けたら終わりだ。絶対に耐えろ

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