攻略法(仮）２ 〜誤解を解こう〜 ページ6
今度は三人が口をあんぐり開けている。
春馬が沈黙を破った。
春馬「でも、それでいいのかよ」
A｢二ノ宮さんがそれでいい！できるなら私が幸せにしてあげたかったけど。でも、二ノ宮さんが幸せならそれでいいから｣
入江「あんなに好きだったのに……」
冬馬「まあいいじゃないですか。Aがそれでいいのなら」
二人は冬馬をギロリと睨んだ。意義を唱えたいが言葉が見つからなかったからだ。
A｢これからは二人を全力で応援してくつもり！……みんなも、手伝ってくれる？｣
冬馬「ええ、もちろんです」
魔王のうるうる上目遣い。改心の一撃。
魔王の右腕は即座に頷いた！
春馬「チッ、しょうがねぇな」
入江「Aがそう言うんだったら」
渋々、左腕と盾も頷いたのだった！
―――――――
｢ねえ、聞いた？あの噂！｣
｢王子とかぐや姫が付き合ったんでしょ？｣
｢なんてったって王子と姫！お似合いね！｣
｢まあ見て！二人が通るわ！｣
俺は居心地の悪さを感じながら校舎へと続く道を通る。咲桜と二人で。
付き合ったっていっても、Aを欺く為なのに。誤解を解くのに苦労しそうだ。それにしても、どうして広まったんだろう。
ああ！わかった！スライムどもだ。おおよそ、あいつらが広めたんだろ。
咲桜「慧咲君｣
慧咲｢どうしたんだ、咲桜｣
咲桜「その、すごく、恥ずかしいんだけど……恋人らしいことしたいな。手、繋いでもいい？」
咲桜が真っ赤になって、控えめに細い指の、綺麗な手を差し出した。
ん？んんん？
待て、待てよ。これじゃまるで咲桜は俺と本当に付き合ったと思い込んでるみたいだ。
俺、ちゃんと説明……してない！？
一瞬時が止まった感覚がした。
咲桜「ダメ、かな」
咲桜がシュンとうなだれる。
待ってくれ。違う。誤解なんだ。
説明しようとしたその時、
A｢も〜お二人さんッ！朝からお熱いですなぁ｣
慧咲｢！？｣
続く (更新停止中)
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ゆらる - いっつも楽しみにしてます! (2020年5月5日 21時) (
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作者名：こぷり | 作成日時：2020年4月13日 22時
