勇者(俺)と魔王(アイツ)の激戦バトル記録【名前変換オリジナル】 (ページ5)

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勇者の落とし方１～諦める～ページ5

A「二ノ宮さんに、彼女……」

ここはAの家。
言うならば魔王の城だ。

放課後、Aの家には入江と春馬、そして冬馬が集っていた。

魔物たちの緊急会議である。

春馬「とりまぶっ潰せばいいんじゃね？」

A「お兄ちゃん……物騒なこと言わないでよ。しかも相手は学園のかぐや姫、咲桜さんだよ？あんな心優しい子にそんなこと」

春馬「確かに。あんな可愛い娘をぶっ潰すのは駄目だよな」

そういう問題ではない。

入江「じゃあー、頑張って別れさせればいいんじゃないのぉ？二人に付きまとってぇ、もう疲れた！別れたい！ってなるまで追い込もうよぉ」

A「それはちょっと外道なんじゃない？流石の私でもラブラブな二人にそんなことできるほどメンタル強くないよ」

入江「Aったらよく言うよぉ。鋼メンタルどころかダイヤモンドメンタルって皆に呼ばれてる癖にぃ」

A「それで付いたあだ名が学園のダイヤモンド。はぁ……」

ダイヤモンドという名前には別の意味も込められていることをAは知らない。

天然の美しさ、だとか。
純粋な心の輝き、だとか。

純粋ゆえ素直なAは、自分の感情を全てそのまま口に出す。しかもAは、人を嫌いになったことがないため、ポジティブなこと以外言わないのだ。

だからこそのスライムたちの存在なのだ。

冬馬「二ノ宮君に彼女、ね。フフフ……、それでAたちはともかくこの僕も欺いているつもりですか」

A「冬馬？さっきから何ぶつぶつ言ってるの？」

冬馬「なんでもありませんよ。そうですねぇ、学園のかぐや姫相手じゃどうもなりません。諦めたらどうです？」

春馬「冬馬！お前応援するって！」
入江「気持ちはわかるけどぉ！」

A「うん、そうするつもり」

春馬・入江「……え？」