You and Me

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けれどもそれから颯に偶然出会うなんてハプニングは起きずに、秋は深まり。冬が近づいて行った。

吹く風は身体に突き刺さり、木々も葉を落としていくこの季節。
人肌恋しくなるこの季節。






颯とはあの日から、全く会っていない。



わたし…どうすれば…




会いたいけど、会えないのがこんなに苦しいなんて知らなかった。
気持ちを確かめたいけど、怖い。


あっちはただの幼馴染だって思ってるはずだと考えたら、
胸が張り裂けそうになる。


颯がだれかのことが好きだとか、恋愛めいた話は聞いたことないけど…
もし、好きな人がいたら？


バッカじゃねぇの、って鼻で笑われたら…？


怖い、怖くて仕方ない。


だから言わない方がいい、そう思うのに
それより大きくあふれてくるこの想いは、もうすぐ抑えきれなくなってしまう…きっと…



怖い気持ちより、好きな気持ちの方が、
自分でも知らない間にこんなに大きく育っていた。



大学生になったらきっともっと会えなくなるんだろうな。
初めて気づいた、颯と過ごす時間のタイムリミット。



その時間を大切にするために、伝えるしかないよ…








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