You and Me

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お隣さんだけど…お互いの家行き来してたのは小学生まで。

颯がわたしの家を訪ねるなんてほんと、久しぶり。



思わず階段をかけおりると、お母さんが笑いながら言った。



「なんか急いでるみたいですぐ帰っちゃったけど、これAに渡してって」



あ、なんだ。
帰っちゃったんだ。


手渡されたのは…あの日わたしが忘れてった宿題たち。

颯、やさしいなぁ…
やっぱり、会いたいかも。



「なに、颯くんとケンカでもした？」

「え？なんで？」

「毎日教えてもらいにいってたのに最近行ってないなーと思って。颯くんも妙によそよそしいし」

「……そうかな」

「宿題平気なの？」

「大丈夫だって」

「ならいいけど」



ちょっとドキッとした。
ケンカ…ではないよね。

ケンカよりも厄介だけど。



自分の部屋にもどって、すぐにノートを開いた。


数学の問題を指でなぞる。


これ解いてるとき…キスしたんだよね…

キスした…
キス…………………


考えるのやめよう！
思い出しただけで顔が火照る。

そして次のページめくって…息を飲んだ。


わたしが分からないって問題集に印をつけていた問題の解説が、整然とそこに並んでいた。

わたしのために…してくれたの…？



ノートをぎゅっと胸に抱え込む。

やっぱり会いたいよ。
会って……言いたい。

大好きだって。




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