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わたしは男子禁制の女子校に通っているし
颯だって男子校に通っていて

やっぱり免疫ないと言えば、ない。



けれどそういう女子校こそ、恋愛の話題は多くのぼる。



あの子、外部だから彼氏いるんだって〜
この文化祭いかない?男見つけようよ!
マジで彼氏ほし〜


…わたしは、別に彼氏が欲しいとか思ったことはない。


けど思う。
颯と、特別な関係になれたらなって。





「今なにやってんの?」

「…源氏物語。この前始まったばっか」

「へぇ。いづれの御時にか、ってやつ」

「……ほんと、なんでも知ってるんだね」

「これは有名中の有名だろ。覚えといた方がいいよ」




…颯の気持ちも分からないのに。
昔の人の気持ちなんて分かるわけない。



こんなに近すぎるほど近くにいる人なのに。




「で?これ、分かんないんだろ?教えるから」

「…うん…」

「なに、今日元気ない」

「…別に」

「…ほら、これ」

「あっ」



颯がいきなり身を乗り出してきたので、
肩と肩が擦れあう。



「え?」



急なことにわたしの頭はキャパオーバー。



「…待って……」

「…さっきから、なに?」





これ以上は、耐えられない。





「……近すぎ……」




顔が、熱くて、

バカ、絶対引かれたとか、

色んなことが、

次々に、

頭の中を通り抜けた。




「……A?」




不思議そうな颯の声が聞こえて
おそるおそる顔を上げたら




「………、っ、」



あまりの、顔の近さに、
本当に目眩を起こしてしまいそうになった。


その間は人差し指くらいしかなくて
本当に思わず顔をそらそうとしたのに。


熱すぎる顔に、冷たい颯の手が触れた。




気づいた時には…二つの唇が重なっていた。









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- you and meではなくyou and mineではないですか? (2019年10月5日 1時) (レス) id: 3ec758e795 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆか - 終わり方、意味不明なんだけど (2018年3月23日 9時) (レス) id: 5fbfe2e1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 沙羅双樹さん» なんと!!(*´∀`)♪最近水上颯くんにハマったばかりなのでもっと夢小説が増えることを願うばかりです(*´Δ`*)ドンドン更新しちゃって下さい笑笑 (2017年11月26日 23時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅双樹(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます^^嬉しいので更新しちゃいます^^ (2017年11月26日 20時) (レス) id: ec36dadb72 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - この感情が複雑な感じ好きです…( *´艸`) (2017年11月26日 3時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅双樹 | 作成日時:2017年10月16日 19時

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