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 何となく意地を張りたくなって首を振ると、後ろから簓さんが抱き着いてきた。ふにふにの肌でほっぺや首元をぎゅっぎゅっとされる。
 やめろ。眠たくなる。


「ちょっと待っとってね。……Aさん、お昼ご飯できるまで時間もあるし、Aさんは普段から働いて頑張っとるけん、今日くらい素直に寝とっても良かとよ」
「せやで!いっつも頑張ってる簓さんも、一緒に寝るんや!」


 私の目の前に、とつぜん簓さんの顔が現われた。ひょこっと、蝙蝠のように出てきたのでびっくりする。

 私を見て、千歳くんが柔らかく微笑んだ。


「ぬるでくんは良か兄貴になるったい」
「えー……ワイ、兄貴よりも旦那さんがええ!」
「じゃあ、Aさんのこと任っすばい」


 二人が話しているのを見ながら、私はいよいよ眠気のピークに差し掛かる。

 千歳くんがタオルブランケットを、どこからか引っ張り出してきた。それを広げると、「神隠しったい!」と言いながら簓さんと私をぐるりと包んで持ち上げた。


「んひゃ!」
「おー!めっちゃ、高いわー!!」
「こんまま、お布団まで行くばい!」




 




 



_________________________________

「こん人が小春の心配しとった人か」


 すやすやとタオルブランケットにくるまっている二人を見ながら、千歳はそう呟いた。

 Aの隣で寝ている彼は、白膠木簓という芸能人らしい。まあ悪い人には見えないし、芸能人ならお金をたくさん持っている事だろう。将来安泰だ。

 出来上がったオムライスにトトロを描き、トトロを崩さないように食卓カバーをかける。二人が食べやすいように、小さな机に準備をした。

 彼女の家から出るため、ドアノブに手をかける。その時、ちょうどズボンのポケットに入れていた携帯が震えた。


「なんね。携帯ば携帯しとるときに連絡のくるなんで珍しか」


 開いてみれば、謙也からだった。内容は、一緒に遊びに来たはずの金太郎がいなくなった為、見かけたら教えて欲しいと書かれていた。

 それを確認した千歳は、思わず笑みを浮かべる。


「今日の俺はお父さんやね」


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 ロリ化、ショタ化は、起きたら直ってました。

75人記念|★内部ストレージ不足(´・ω・`)_綴さま→←-



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高炉 - 八守葵さん» ここから心苦しいことが続きます。どうかお付き合いください。 (2021年5月29日 19時) (レス) id: 996b1b07b3 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - うわぁ…小鳥遊さんを通して自分の気持ちに気付いて混乱というか不安というか………夢主ちゃんの気持ちは気付いちゃいけなかったのかな…簓さんの懇願するみたいな心の叫びに凄く胸が締め付けられました……泣きそうです… (2021年5月26日 7時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
高炉 - 八守葵さん» 大切にしてるからこそ、ガンガン攻められない簓さん……。自分の癖を詰め込んでいく方向で執筆しております。同志がいてくれて嬉しいです。 (2021年5月22日 17時) (レス) id: 02eddfa9d5 (このIDを非表示/違反報告)
八守葵(プロフ) - ハァァァ〜〜、待って下さいシチュエーション最高すぎません?彼氏って言われて浮かれるのとか芸人としてじゃなくて一人の男の人として夢主ちゃんに想いを寄せているんだなぁ……って思いました! (2021年5月21日 22時) (レス) id: e7d640d42f (このIDを非表示/違反報告)
高炉 - 八守葵さん» いえいえ!こちらこそ、企画期間中たくさんのリクエストをよせていただきありがとうございました。猫化の話など、個人的に気に入っております! (2021年5月9日 19時) (レス) id: 348a12973c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高炉 | 作成日時:2021年5月1日 17時

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