Just Be Friends． yt×kt part2！

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あの夜―――いつものように現像室での作業を終え、大学から部屋に戻ると、圭人がいなかった。






ふと思い返してみれば、圭人がこんな時間まで部屋に帰らないことなんて、今まで一度もなかった。









＜圭人、何処にいる？＞








(どうしたんだろう…)









少し心配に思いながら、俺はメールを送りソファに座ると、ローテーブルの上に、携帯電話を置いた。









その瞬間だった。






あまり手元を見ていなかった所為だろう。昨日からテーブルに尾っぱなしだったグラスが、手にぶつかった。








グラスは、受け止める暇もないほどのスピードで、フローリングの床へ落ちていき、ぱりんと音を立てて割れた。









それは、この部屋に来てからすぐに、ソファを買った帰りに寄った雑貨屋さんで、圭人とお揃いで買った、飴色のグラスだった。









「痛っ……」






案の定、痛みと共に、ガラスを拾った指からは、ぽつりと、血が滴る。









(俺…どうしたんだろう)







なんだか、妙に嫌な予感が胸を過ぎったそのとき、テーブルに置いたばかりの携帯電話が、静かに鳴った。







そして、きっと何も考えずに、受信ボックスを開けた。









＜裕翔、もう、友達に戻ろ？＞







――――そこに、たった一瞬で、心が死んでしまうような言葉が、書かれていることも知らずに。

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