会えない ページ5
翌日
はりきって朝早く出勤するも、Aの姿はなく
僕は直ぐにプロジェクトチームの仕事に取りかかる
別室での仕事は、彼女の姿さえも見るチャンスはなく
唯一、お昼休みに行く社食にも
彼女の姿を見つけることは出来なかった
仲間に囲まれながらのお昼ごはんも
何も耳に入って来ず
僕の頭の中には、以前に雑誌の付録に付いていたバッグを
お弁当入れにすると言っていた時の
彼女の笑った顔が思い浮かんでいた
今日はお弁当なのかな…
どこで食べているんだろう？
デスク？
それとも、噴水を見下ろしながら
いつもの場所で食べているのかな…
早々にお昼を食べて、その場所に向かうけれど…
やっぱり彼女の姿はなかった
肩を落としながら喫煙ルームに入ると
煙草に火をつける
YN「ふぅ…」
どこに居るんだろう
こんなにも会えないものなのかな…
同じオフィスに居るのに…
もしかして、今日は休み！？
体調を崩して寝込んでいないか心配になり
ポケットから携帯を取り出すと、彼女の番号を表示させる
タップして電話をかけようとしたとき
喫煙ルームの硝子から見えた彼女の姿
僕は慌てて煙草を灰皿に押し付けると
彼女の後を追った
YN「Aっ…」
けれど…
その姿はどこかに消えるように見えなくなった
給湯室に向かった僕は、こっそり中を覗いた
でも、彼女は居ない
どこ行ったんだよ…
『あっ、ユノーっ！そろそろ始めようかっ』
仲間の声に、昼休みが終わったことを知った
YN「あぁ…うん」
『お疲れさまでした』
退社時間
とうとう僕はこの日、Aと会うことなく
仕事を終えた
自分のデスクに戻り、鞄を取りに向かうも
もうオフィスに彼女は居なかった
帰りに彼女の部屋に寄ろうと決めていた僕は
何も迷うことなく、電車で彼女の最寄り駅に向かった
通いなれた道を歩いて、彼女のアパートに到着
早く会いたいと逸る気持ちを抑えて
彼女の部屋のインターフォンを押した
ピンポン…
『はい』
聞きたかった彼女の声
YN「僕っ！開けて？」
すぐにインターフォンから聞こえた声にほっとして声をかけると
「…もう、部屋には来ないでください」
YN「えっ…」
信じられない言葉が返ってきた
YN「昨日はごめん！ちゃんと話し合おうと思って！
お願い！開けて？」
そっか…
Aは怒ってるんだ
だから昨日もあんなこと…
ちゃんと謝って、ちゃんと話し合えば大丈夫な筈
僕は尚も話し続けた
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
