ドアの向こう ページ6
YN「昨日は僕が悪かった！ごめんっ！
あんな言葉…確かにAが怒るのは分かるよ。
でもっ！僕が言いたかったのは違うんだっ！
本当はっ…」
「怒ってない」
YN「えっ…」
「私、怒ってないよ」
YN「A…」
怒ってない？
ってことは…許してくれるってこと？
責められるのを覚悟していた僕は
少し拍子抜けしてしまった
なんだ…良かった
だったら早くこのドアを開けてもらわなくちゃ
そして彼女を、ぎゅっと抱き締めなくちゃ
彼女に触れたくて仕方がない気持ちを
ドアの向こうの彼女に伝えた
YN「許してくれてありがとう。
早く開けて？
今日一日、Aに会いたくて仕方がなかったんだ」
すぐに開くと思っていたドア
けれど、何も物音もせず
もどかしく思った僕は、もう一度インターフォンに向かって喋りかけようとした
すると
「私たち…昨日で別れたのよ？」
インターフォンから聞こえた彼女の言葉に
僕はただ驚いた
YN「えっ…？だって今怒ってないって…」
「昨日も、私…怒ってないよ？」
YN「だったら…どうして…」
「昨日言った通り。
私は、ユノの隣に居ることに疲れたの」
YN「なんだよそれ…。
どういうことだよ…？
もう僕を嫌いになったってこと…？」
彼女の言おうとしていることが全く分からない
僕を嫌いになったのか…？
だったら
『嫌いになったから別れる』
そう言ってくれた方が理解できる
でもこんな終わり方はないだろ？
顔を見せない彼女に、少しずつイライラし始めていた
「…嫌いになれたら
きっと楽かもしれないね」
YN「どういう…」
「もう……」
YN「A…？」
何かを言いかけて、その続きをなかなか口にしないA
ドア一枚隔てた僕らは
ちいさなインターフォンに向けて話をする
「……ユノのこと
…好きじゃなくなったの」
YN「っ！？
…嘘…だろ？
僕を困らせようとして……A？」
"好きじゃなくなったの"
押し潰されるように
僕の胸は痛みが走った
なにが起こった？
なんて言った？
聞き間違えか？
だって僕らはあんなにもお互いを愛し合って…
腕の力が入らない
立っているのがやっとだった
「今まで…ありがとう。
私を好きになってくれて……ありがとう」
YN「っ…嘘…嘘だろ…？っ…」
「ユノには、もっと幸せをくれる人がいるよ。
遠回り…させて、ごめんなさい」
彼女の声が
遠くなっていく気がした
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
