すれ違っていた心 ページ24
「私だってっ!」
YN「…A？」
涙を流しながら、Aは僕に向かって声を荒げた
「私だってずっと不安だったっ!…ｯ」
YN「ぇ…」
僕を見上げて、その両手を胸の前でぎゅっと握りしめて…
彼女の瞳に溜まって涙が溢れていく
「ユノは私みたいな地味な彼女なんて ずっと付き合うつもりはないんだってっ」
YN「…どうして…」
「ジュリさんや桐谷さんみたいな綺麗な人の方がずっとお似合いだってっ」
YN「っ…そんなの…そんなわけないだろ？僕が好きなのは…」
「だから少しでもっ!…少しでも…ユノの隣に居て似合うように…綺麗になりたかったの…」
YN「A…」
「ユノは私に興味がないんだと思ってた…」
YN「そんなわけないだろ？どうしてそんな事を…」
「興味がないから…メガネの事も、髪の事も…気にならないんだろうって、思ったの。
…もう私は、ユノの隣に居ちゃいけないんだって…。
だから……さよならを言われる前に…先にさよならをしたの…ｯﾌ」
YN「そんな…」
「私も怖かった…。ユノにさよならを言われることが…ﾌﾌｯ…ｯ」
YN「っ……」
そんな風に考えていたなんて…
どうして僕らはすれ違ってしまったのだろう
お互い思いあっていたのに
お互いを愛していたのに
一人で抱え込んで、身動きを取れなくしていたのは自分だった
今初めて聞く彼女の想いに
胸が痛くて、立っていられないほどだった
「ｯﾌ…ごめんなさいっ……ユノは悪くない…
別れを切り出した私がいけなかった…ｯﾌ…
臆病だった私が…ﾌﾌｯ…ｯ
ちゃんと話し合っていたら、こんな風になることはなかったのにっ…ｯ」
小さな肩を震わせて、Aは両手をぎゅっと握りしめて泣いていた
「ﾌﾌｯ…ﾌﾌｯ…ｯ」
YN「Aは悪くないよ。
僕がAを不安にさせてしまったから…
ちゃんと守ってあげなくちゃいけなかったのに…
僕がちゃんとAの気持ちを聞いてあげなくちゃいけなかったのに…」
「ｯﾌ…ユノ…ﾌﾌｯ…」
YN「ごめん…。
臆病だったのは…僕の方だよ」
「っ…」
YN「A・・」
その体をぎゅっと抱きしめた
もう見ているだけなんて出来なかった
震える背中をゆっくりと摩って
彼女の首に顔を近づけて、目を閉じた
「ﾌﾌｯ…ﾌﾌｯ…ｯ」
YN「もう離れたくないよ。
お願いだから…僕の傍に、ずっといて？」
「ユノっ」
もう…彼女を離したくない
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
