もう一度… ページ25
「ﾌﾌﾌｯ…ｯ…ﾌﾌﾌｯ…」
僕の胸の中で泣いている彼女は
その両手をそっと僕の背中に回し
ぎゅっとしがみついた
彼女の涙がゆっくりと僕のトレーナーに染み込んでいくように
僕は彼女を強く抱きしめた
「私っ！…ｯﾌ…私…ｯ」
しゃくりあげるように泣いているAは
なかなかその言葉の先が言えない
僕はその背中をそっと撫でた
YN「ごめん。もう、泣かせるようなことはしないから
だから…」
「私っ…ｯﾌ…ユノの傍に居てもいいの？…ｯﾌ」
YN「えっ…
良いんだよっ!良いに決まってるっ!」
”ユノの傍に居てもいいの？”
そのAの言葉が嬉しくて
僕は彼女を力一杯抱きしめた
「私っ…自分からユノにさよなら言ったのにっ…ｯﾌ…」
YN「そんなのもう良いんだよ。
もう…余計な事は考えなくていいからっ…」
「ユノっ…ｯﾌ…ｯﾌ…」
YN「お願い…もう一度僕のところに戻ってきて？
お願い…A…」
「ユノっ…ﾌﾌﾌｯ…ｯ」
彼女の髪に顔を埋めると
優しい彼女の香りがした
心が落ち着いていくような
とても優しい彼女の香り
僕はもう彼女を離さない
どんなことがあっても
彼女だけは離せない
彼女を包み込む僕から、Aはゆっくりと体を離した
YN「A…？」
「ｯﾌ…ｯﾌ…」
泣き顔のAは、僕をゆっくりと見上げると
僕の目を見つめて、言った
「好きじゃないなんて、嘘…ｯﾌ…。
今でもずっと……ユノが好き」
YN「Aっ」
「ユノが…好き」
そして僕らはまた抱きしめあって涙を零した
それは今までの涙とは違って
お互いに嬉し涙だった
ひとしきり泣いた僕らは寝室に戻った
「着替え、まだでしょう？」
YN「うん。その前に、Aとちゃんと話したかったから」
「うん…。じゃぁ、早く着替えしないとね」
YN「あぁ、うん」
「今、タオル持ってくるから。
汗、拭いてあげるね。ちょっと待っててね」
彼女はそう言うと、寝室を出て行き
手に、タオルを持ってすぐに戻ってきた
「はい。上脱いで〜」
YN「あぁ…うん」
トレーナー、Tシャツ…
それを脱ぐと、Aは素肌にタオルを滑らせた
YN「あぁ、気持ちいいよ(笑)」
「あったかい？」
YN「うん、あったかい(笑)」
「今度は背中ねぇ〜」
YN「うん」
温かい蒸しタオルがとても気持ちよくて
僕はそっと目を閉じた
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裕(プロフ) - 花さん» ありがとうございます(*´∀`*)ノなるべく頑張って更新しますので新章も宜しくお願いします<(_ _)> (2018年7月4日 10時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 2章もありがとうございました<(_ _)>新章、１話だけですがアップしました(^-^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - wakaさん» 2章も最後まで読んで頂いてありがとうございました<(_ _)>最終章もチンタラ頑張ります!(^^) (2018年7月4日 10時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 裕さんの更新をすっごく楽しみに待ってるファンです♪ちんたらでも亀さんでも何でもOKなので楽しみに待ってます♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 8c09381f1b (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 大丈夫！いざとなったら女性は強いから！ちんたらでものったらでも構いません！お待ちしておりますぅ〜 (2018年6月14日 15時) (レス) id: dafbf0b050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作者ホームページ：http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/
作成日時：2014年11月16日 2時
