似合わない ページ44
YN「でね、皆結婚式の余興何するか考え始めちゃって」
『ふふっ(笑)もう？』
YN「楽しみなんだよ、皆(笑)」
『そうみたいね(笑)』
部屋にかえって直ぐに、Aに電話をかけた
Aは今日、友達と買い物に行ったらしく
僕らは、お互いの出来事を話していた
YN「良い買い物できた？」
『うんっ！洋服やさんや雑貨屋さんをゆっくり見て回れたから楽しかったよぉ♪』
YN「なに買ったの？」
『うふふ(笑)内緒〜(笑)』
YN「何で内緒なの？(笑)」
他愛ない会話を1時間以上して、電話を切った
また明日から一週間が始まる
忙しい毎日だけど、Aが僕にはいてくれるから
どんなに疲れていても頑張れる
今の僕を支えてくれているのは
間違えなく、A
僕にはAが必要だ
この先の未来も、ずっと
月曜の通勤は、なんだか気が重い
この気分を吹き飛ばす為に、僕は早めに出勤をして
休憩スペースでパンを食べているであろう
Aのもとへと向かう
YN「あっ(笑)いたいた」
上階から見える街並みを眺めながらパンを頬張る
Aの後姿を見つけて駆け寄った
YN「Aーっ！おはようっ。
今日は何パン……っ！？」
「あっ、ユノっ！おはよう。今日はねぇ、チーズパンだよ♪」
駆け寄り、Aの肩に手を置いて顔を覗き込むと
それは、いつものAではなかった
いや
いつものAなんだけど…
その姿は…
YN「A…。
…メガネは？それに、髪の色…」
「あぁ(笑)これ？
昨日ね？友達と一緒に美容院に行って。
髪の色変えたら、何だかコンタクトに変えたくなっちゃって♪」
YN「…。」
いつものように後ろで一つに縛っているけれど
陽の光に照らされたAの髪は
チョコレートのように茶色く
そして、僕の好きな彼女のメガネはなく
僕だけが知っている彼女の綺麗な瞳は
まるで雑誌のモデルのようなメイクが施されていた
「ユノ？
…変、かなぁ？…似合ってない？」
何も喋らず、ただじっと見ているだけの僕を
Aは不安そうな顔で見上げていた
Aの、産まれたままの
あの綺麗な髪の色は…？
太陽の光に輝いて、ふわっと香る彼女の香りが好きだったのに…
…そのメイクは誰のため？
Aのその魅力は、僕だけが知っていればそれでいいのに…
「ユノ…？」
YN「似合ってない。僕は、好きじゃない」
「っ…」
僕はAに背を向けて
ひとり、オフィスに向かった
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
