気弱 ページ26
「出来たぁ♪」
僕の部屋に着くなり、Aはすぐに味噌汁を作り始めた
僕は旅行のお土産を取り出したり
洗濯物を出したり…
味噌汁が出来上がったタイミングで
チャンミンを部屋に呼んだ
CM「おかえりなさい。どうでしたか？旅行は」
玄関でチャンミンを迎えた僕に、チャンミンはそう聞いた
YN「楽しかったよ。帰りたくなかったくらいに」
靴を脱いでいるチャンミンにそう答えると
CM「帰って来てもらわなくちゃ困りますよ」
YN「…チャンミン」
なんだかんだ毒を吐くけれど
やっぱり僕を慕ってくれている
そう思って、胸がじーん…とした時だった
CM「食費が浮かなくなりますからね」
YN「えっ！？チャンミンっ！？」
CM「おじゃましまぁーす♪」
YN「…。」
この胸の"じーん"を、返せ
この時、チャンミンへのお土産を一つ減らした事は
内緒にしておこう
リビングへ戻ると、すでにキッチンにはAとチャンミンの姿があった
CM「Aさん、これもう持っていって良い？」
「あぁ、お願い〜」
Aには『地味な彼女』とは言わないチャンミン
彼女のことは、ちゃんと『Aさん』と呼ぶ
…でも、敬語はあまり使わない
チャンミンの中で、Aは親近感があるせいなのか
僕から見ても、いつもの自然なチャンミンのまま
それは嬉しい気持ちもあるけれど
親しそうにしている二人を見ると
ちょっともやもやとしてくるのも、たしか
ダイニングテーブルには、Aの作ったお味噌汁と
旅行で買ったお土産が並ぶ
YN「このハム、やっぱり美味しいよね」
「うんっ！買って良かったよね♪」
隣同士の僕らの向かいで、チャンミンは黙々と食べている
「チャンミン君、どう？今日のお味噌汁」
CM「うん、美味しいよ。
でも、パンよりご飯が良かったなぁ」
「ごめんね？お弁当買った方のが良かったかなぁ？ね？ユノ」
YN「えっ？…あぁ…」
CM「でも大丈夫。このパンも美味しいよ」
「でしょー！これね？有名なパンやさんみたいでね？…」
CM「うんうん。そうなんだ(笑)」
YN「…。」
おいおい…。
『大丈夫』じゃないだろがっ！
ご馳走になっておきながら"ご飯が良い"とか！
それに、Aは僕の彼女っ！
"そうなんだぁ(笑)"じゃねーだろ！
年上には敬語を使えっ！！
…と、毎回本人には言えず
CM「ヒョン、このパン食べないんですか？」
YN「えっ…？」
CM「僕食べてもいい？」
YN「…ダメ。これは僕の」
CM「チッ」
舌打ち…。
弟には弱い、僕…。
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
