お風呂 ページ13
ホテルでの夕食はビッフェスタイルだった
沢山並んだ料理に目をキラキラさせながら
Aは、楽しそうにお皿にいくつもの料理を
少しずつ取っていく
いつもより沢山食べ進める彼女の食欲に驚きながら
楽しく夕食を終えた
部屋に帰り、着替えを取ると
このホテルの中にある人気の温泉浴場に僕らは向かった
混浴ではないのが少し残念だったけれど
大きなお風呂、しかも温泉を十分堪能して
気持ちよくお風呂を出た
ロビーは、温まった体には涼しく
自販機で飲み物を買って
Aが出てくるのを、ソファーに座って待っていた
ロビーのガラスから見える庭は
夜を綺麗に彩る無数のライトが飾られていて
いつもの日常ではない場所にいることを
改めて感じた
「お待たせーっ」
お風呂上がりのAが僕に気付き
駆け寄ってくる
まだ少し湿っている髪に、ピンク色の頬
何度見てもその姿に、僕は胸を掴まれる
YN「温まった？」
「うんっ！スッゴい気持ち良かったぁ♪
大きかったね！お風呂」
YN「うん。朝も入りに来ようかなぁ」
「あっ、私もっ！」
今日の疲れを汗と一緒に流し、またリセットして明日を迎える
その当たり前のことが、Aと一緒にいると
とても大切で大事なことなんだと気づかされる
YN「部屋に戻ろうか」
「うん」
お互いにお風呂での事を話ながら
笑いあって部屋に戻った
明日の予定を確認し、ベッドにごろりと横になった僕
Aはまた、何やら美味しいと評判の店を
何度もガイドブックで見ている
YN「Aー？まだ寝ないの？」
ちっとも寝そうな気配が感じられない彼女
「うん…もう寝るよー」
そうは言っていても、その目はまだガイドブックから逸らさないまま
せっかくのダブルのふかふかのベッド
夜の楽しみはまだ残っているのに、彼女は僕を忘れているように
全くこっちを向こうとしない
YN「僕、寝ちゃうよーっ？」
「うん…おやすみー」
はぁ！？
寝ても良いのか！？
そんなに明日が楽しみなのか！？
…まぁ、僕も楽しみなのは同じだけど
でも、それはないんじゃないのか？
僕は彼女のもとへ行き
ガイドブックを強制的に閉じた
「っ！？」
驚いたAは、目をパチパチとしながら
僕を見上げた
YN「A。待ちくたびれた」
「…っ！？」
彼女の椅子の背もたれに両手をつく
YN「僕はこっちが食べたくて仕方がない」
彼女の唇をじっくり味わい
二人の夜が始まっていった
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
