ペアリング ページ24
ホテルをチェックアウトした僕らは
約束通り、Aのお気に入りのパン屋さんでパンを買い
その後、駅近くのショップが立ち並ぶ場所へと移動をした
YN「ちょっとジュエリーショップが見たいんだけど」
「うん。珍しいね？ユノがジュエリーショップなんて」
YN「まぁ…ね(笑)」
「…？」
彼女と一緒に入ったお店には、キラキラと輝くジュエリーたちが並んでいた
僕はリングのコーナーを見つけると、そこに向かった
シンプルなものから個性的なものまで
色々なリングが揃っていて
その中に、ペアのリングを見つけた
YN「結構いろんなのがあるんだなぁ…」
「ん？何を探しているの？」
YN「リング」
「リング？」
YN「うん」
『いらっしゃいませ』
店員さんに声をかけられて、僕は気になるペアリングを数点
ケースから出してもらった
YN「シンプルなのが良いのかなぁ…？ねぇ？A」
「えっ？」
YN「Aはどっちが良い？僕はこっちかなぁ〜…」
「…ユノ？」
YN「うん？」
「指輪…買うの？」
YN「うん。旅行の記念に。
Aとお揃いの」
「えぇっ！？」
YN「ははっ(笑)Aの好きなリングはどっち？」
「えっ…お揃いって…」
YN「仕事中は付けられないけど。
でも、休みの日はつけるよ。
あ、チェーンに通してネックレスにしようかなぁ〜…」
「…。」
YN「A？」
Aを見ると、黙ってリングを見つめている
また僕…やらかしたかな？
不安になって彼女を覗き込むと
彼女は潤んだ目をして、微かに微笑んでいた
「…お揃い。いいの？私と」
YN「ははっ(笑)良いに決まってる」
「…ありがとう」
YN「//うん」
僕をゆっくりと見上げる彼女は
心なしか泣いているように見えた
『ありがとうございました』
二人、意見が一致したリングを買い
僕らは新幹線に乗った
車内で買ったばかりのリングを取り出し
二人、手を取り合ってリングをはめる
天井にそれをかざして、笑い合った
幸せな時間
彼女のこんな幸せな顔が見られるなら
エンゲージリングを明日にでも買いに行きたい気持ちになった
旅行の思い出を言い合いながら、車内で笑っていると
僕の携帯が鳴った
YN「…あぁ」
「ん？誰から？」
YN「寂しい弟から」
「あはは(笑)」
携帯を耳にあてて電話の向こうの相手と話す
YN「もしもし」
『おっそいっ！！早く出ろっ！』
一瞬、耳がキーンとした…。
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裕(プロフ) - あみさん» 今コメントに気付きました！ごめんなさい<(_ _)>遅すぎるお返事お許し下さい！まだ読んで下さっていてくれるでしょうか？これからも宜しくお願い致します<(_ _)> (2018年1月19日 16時) (
レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 裕さんの書かれている小説、どれもこれも大好きです！いつもうるうるしながら読ませてもらってます。ありがとう！これからもお願いしますね！ (2016年8月6日 10時) (レス) id: 8871346393 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - アンジュさん» 読んで頂いてありがとうございます(*´-`)続きも是非♪ (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - もとじゅんさん» コメントありがとうございます(*´∀｀)一度でいいからイケメンと付き合ってみたいもんです(爆) (2015年4月29日 21時) (レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
アンジュ(プロフ) - 今日、初めて、こちらを、読ませてもらいました。私が、泣きそうです。（ ; ; ） (2015年3月19日 15時) (レス) id: 6b3037758e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2014年9月13日 0時
