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私の幼なじみと同棲(同居)の話をする ページ9

不安要素が消え去り、のほほんとしながら幼なじみの家に戻った。トイレとお風呂の場所を案内され、最初に教えてもらった寝室にコートとバックを置く。
リビングにある高そうなソファーを堪能していると幼なじみが横に座った。しかも肩が触れそうなくらい近くに。

やっぱりなんか距離感バグってるよね。

私はスマホをいじっていたけど、幼なじみは何をするでもなく私を凝視してくるため根負けしてスマホを見るのをやめた。

「どうしたの?」

「さっきの話の続き。ほら、早く」

さっきの話ってなんだろう?

……あぁ!!

「やー…その話、終わりにしようよ」

「じゃあ同棲は決まり」

「それはちょっとぉ…」

「だったら理由教えろ」

やー、なんで私尋問されてるんだろ。
普通に考えてお付き合いしてない男女は一緒に住んだりしないし。しない、よね?
というか同棲って言葉はなんかなぁ。

「そんなに俺と同棲したくないならいいよ、別に」

「あや…したくないわけじゃない、よ…」

言ってる途中で幼なじみの顔がニヤッと笑ったことで、私が失言したことに気づいた。項垂れていると幼なじみは楽しそうに笑った。

「卑怯だぁ」

「なんとでも言え」

悪い条件じゃないだろって私の顔を覗き込みながら言う彼はちょっと意地悪で、でも昔から変わらない。

確かに幼なじみの家に住み着くのは悪い条件じゃない。職場から近いし、セキュリティもバッチリだし、なにより家賃を出してくれる。
こんな条件他にあるわけが無い。

「と、とりあえずお母さんに聞いていい?」

返事を聞く前にソファーから立って部屋に逃げ込んだ。すぐに電話に出てくれたお母さんは呑気に楽しんでる?と聞いてきた。
た……楽しんでるけど!

「あのね、」

どもりながらも幼なじみからの提案を一つ一つ説明した。断れる理由がどんどん消えているから、お母さんがダメって言えば…

『いいんじゃない?一緒に住んでくれるなら安心。都会で一人暮らしは心配だし』

「えっ、だ、だって男女だよ?」

『幼なじみなんて家族みたいなものでしょ』

それに仲良くしてたじゃない、って他人事のようなお母さん。自分の娘のことなのにこんなあっさり決めていいの?お母さんに断ってもらおうと思っていたのに。

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ベル(プロフ) - Twitterにフォロリク送りましたm(_ _)m (2023年2月7日 13時) (レス) @page29 id: 7777acaa3c (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - めちゃくちゃ丁寧な展開に、キュンキュンシチュエーション。、最高です……ありがとうございます。 (2023年1月29日 23時) (レス) @page26 id: 1af3cf4740 (このIDを非表示/違反報告)
ブーさん(プロフ) - 初めてこんなにドキドキしながら読むことが出来ました。続きを楽しみにしてます! (2023年1月10日 4時) (レス) @page21 id: 25eda4d66a (このIDを非表示/違反報告)
希彩(プロフ) - 読むのが楽しすぎて今一番更新を楽しみにしてる作品です…!! (2023年1月6日 0時) (レス) id: ada02de52c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さうら | 作成日時:2022年11月30日 13時

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