《Murder on D Street》 ページ10
Aは、一度だけ乱歩の推理を見た事があった。
誰も解決できない様な事件を、物の一瞬で解いたのも見た。
其れには大変驚かされたものだった。
乱歩の異能力【超推理】。
確かにこれは、戦闘では役に立たない物の、世界中が欲する程の需要のあるものであった。
__そして、更に驚かされた点があった。
其れは、“乱歩が異能力者ではない”事。
太宰から其れを聞いた時、乱歩への驚きは尊敬へと変わっていった。
其れもあって、社員達は乱歩の行動を咎めない。
「小僧、ここは良いから乱歩さんにお供しろ。
現場は鉄道列車で直ぐだ」
「ぼ、僕が探偵助手ですか?
そんな責任重大な………!」
「真逆。
二流探偵じゃあるまいし、助手なんて要らないよ」
但し、乱歩には一つ欠点がある__否、二つや、三つ程欠点があった。
其れは____
「__僕、列車の乗り方分からないから」
「小僧、序でに言っておくと、Aも分からないからな」
「はぁ………?」
予想の斜め上をいった発言に、敦は首を傾けるしかできなかった。
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梶井基次郎
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作者名:鸞宮子 瑩 | 作成日時:2019年11月8日 20時