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何時もの酒場で ページ2

『__はい?』







洒落た雰囲気の酒場、《Lupin》。


その子にいるのは同じ組織に属しているが、立場の異なる四人の人物だった。


その中で素っ頓狂な声を上げたのは、
紺色の髪を短く切り黒い衣装に身を包んだ少年__否、少女であった。







「だからね?

さくらんぼの種を飲み込むと、胃の中で成長するって話」







「そうなのか……

あとで子供達に気をつけるよう言わなければな」







「織田作さん、嘘ですよ、信じないで下さい」







『成る程。

さくらんぼの種を飲み込めば太宰幹部は自 殺ができるわけですね。

……マスター、さくらんぼ、この店にある?』








「だが、口からさくらんぼが生えてきては痛いんじゃないか?」








「そうなのだよ、折角なのだから試そうと思ったのに、
その可能性が上がったのでこの自 殺法はやらない」









「織田作さん、先刻から嘘だと言っているじゃないですか。

蓮さんも信じないで、店主にさくらんぼがあるか聞くのはやめてください。

太宰さんはさくらんぼは生えてこないって分かってるんでしょう。

もうこれ以上無自覚でもボケないで下さい」









『安吾さん、相変わらず良い突っ込み』









疲れた顔で「そんな事言うならもうやめて下さい」と言われた為、
「それは無理」と嫌らしい笑みを浮かべて安吾に言った。



酒場に集まるこの面子、実は珍しいのである。


普段酒場に行く時は直属の上司である太宰がいる場合、
満足に酒を飲めない為、太宰がいない時に蓮は酒場に行く。


だが太宰が出張から帰って来てから急に酒場に蓮も連れて行くようになった。


何か太宰に心境の変化があったのではと坂口は言ったが、その可能性はないように思えた。








「そろそろ帰ろうか」








「そうだな、明日も任務がある」








「そうですね、蓮さんもいる事ですし」








続々と太宰の申し出に賛同して行く中、蓮は坂口の言葉に首を傾げた。









『何で俺が居ると帰るの?』









「貴女がまだ十歳過ぎだからですよ」








「背だけは伸びて女の子の癖にイケメンと来たからねえ。

酔った女性にお持ち帰りされたら大変だ」








『……………そんな事ないですよ』








「そう言えば前、蓮が女性に声をかけられて巫山戯て一緒に帰ろうとしてたな」









『作之助さん!

それは秘密!』









「……何と言うか、君、女の子?」









『女です!!』









蓮の悲鳴に近い声が響いた。

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Cabby - 太宰さんカッコいいですよね!めっちゃ好きです (2019年10月30日 22時) (レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
akane_朱音 - え、太宰さんかっこよすぎない…?好き() (2019年10月29日 21時) (レス) id: 307f7ba1f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鸞宮子 瑩 | 作成日時:2019年10月29日 19時

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