【文スト】人間不信の男装少女はマフィアに入って頑張るそうです。 (ページ20)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:83,871 hit

拾捌ページ20

「別に？

ただ君のその弱々しい態度と、その人の顔もまともに見れない臆病さ。

いつまでも過去を引きづり続けて、
まるで自分が悲劇の主人公を演じてる様に見えるからなんて、言わないさ」

『俺は、別にそんな＿＿＿＿』

「違うって言うのかい？

体の傷を見られた時の顔、よぉく覚えてるよ。

あの怯えきった顔で、やれるものならと言っても手を抜いた。

君は全部が中途半端で不十分だ。

＿＿＿そんなのが、この世界でも通じるとでも？」

『＿＿＿＿＿＿＿＿ッ』

太宰の言葉に思わず唇を噛んだ。

太宰の言っていることが、自分の胸中を当てているような気がしたからだ。

自分が正しいなんて一回も思ったことはない。

きっとこれは彼の挑発だろう。

乗ったら彼の思い通りだ。

だが＿＿＿＿売られたその喧嘩、買ってやろうじゃないか。

『＿＿＿＿わかった。

太宰幹部を倒せばいいんでしょう？

やってやりますよ、いつかあんたをぎゃふんと言わせてやる』

「ふふ、弱虫の君に出来るかな？」

互いに担架を切り、太宰は背を向けて闇の中へと消えた。

中原は、「なんだ彼奴」と悪態を吐くと青玉の瞳で蓮を見やった。

「いいじゃねェか、彼奴をぎゃふんと言わせてやろうぜ。

其れでお前が彼奴に一泡吹かせられたら俺も最高だしな。

協力してやるよ」

『………え』

「なんて呆けた面してやがんだ。

蓮、手前を俺がしごいてやッから、彼奴を負かせてみせろ、って言ってんだよ」

「彼奴も素直ではないからの。

素直に強くなれと言えば良いものを」

そう言って笑い合う中原と尾崎。

此方を見てくる瞳の綺麗さに思わず見とれていると、「蓮？」と呼ばれ我に帰る。

それから、深々と頭を下げた。

『あの………有難う、ございます』

慣れない感謝の言葉を戸惑いながら言う蓮に二人は思わず笑みをこぼす。

其れから、何方か分からないが手のひらが頭に乗る感触があって、慣れないその感覚に目を細めた。

不思議と、嫌とは感じなかった。

若しかしたらと思って中原の蒼穹の瞳を見やる。

だがその瞳にもなれることはなく、不快感が訪れた。

駄目だったかと思って目を伏せたが、すぐに微かな期待が胸に募った。

＊＊＊＊

御免なさい、この作品上手く書けないです………

駄文ですが見てくだされば幸いです。