Utopia-63→紳士的?な救出劇 ページ30
「……おい、何してるんだよ。」
例の男の手を思いきり掴むと、周囲の人たちが一斉に此方に注目する。
「……は…ぁ………会長………」
ずっと耐えていたのだろう。酷い。
涙目で俺を見上げる羽瀬川とソイツとの間に入り続ける。
しかもコイツ良く良く見たら俺んとこの奴じゃねぇかよ!ふざけんな…!!殴って良いならボッコボコにしてるぞ……
「……うちの生徒に手ぇ出すとは…いい度胸だな?あぁ?」
「あの、会長…逆に悪者に見えちゃいますよ……?」
「あ、悪い…とにかく。次の駅で降りるからな。分かったか?」
こう言うのは威圧で黙らせるに限るんだよな。うん、一番楽だ。
それからは丁度良く次の駅がアイツらの目的の駅だったらしく…残りの奴らと髭も一緒に下りて俺らを待った。
「イギリスさん、御協力感謝します。助かりました。」
「……あぁ、別に良い。うちの生徒に手ぇ出しといて俺が気付かない訳がないだろ?俺は紳士だからな。」
「……紳士らしくない取り押さえ方でしたけど。」
「……あ、こら。余計な事言うな!……ごほん、それでは失礼する。」
駅員に事情を話してその場を離れる。その間羽瀬川はずっと俺にくっついてたんだが……
……あ、別に嬉しいとか思ってねぇからな?勘違いするんじゃねぇぞ!!
「…会長、ありがとうございました。俺どうなるのかと思って…あの……その………」
そしたら…俺にぎゅっと抱き付いてくる。……若干俺より小さくて可愛い…訳じゃねぇけど!
「__怖かったです…!!…」
……何だよ。こんなんじゃ俺だっておちおち襲えねぇじゃねぇか。
「……よく耐えたな…羽瀬川。怖かったな…いきなりそんな事されて、嫌だったよな……」
「会長…ッ!…ぅ……ッ………」
俺の胸で泣きじゃくる羽瀬川をそっと抱きしめる。ふわりとした甘い香りが鼻を掠めて…このまま襲いたくなる。
…けど、抑えねぇとな。こんな状況だし。
「………これからは気を付けるんだぞ。毎回今日みたいに助けられる訳じゃねぇんだから。」
少し泣き止んだ様子の羽瀬川に優しく声をかけると、安心した表情でギルベルト達のところに戻っていった。
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†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» そう言って頂けると嬉しいです(´∀`*)よく加減が分からなくなるので(( これから夢主くんとの絡みが増える&秘密が明らかになる(?)予定ですので!お楽しみになさってください((`ω´*))) (2017年3月15日 20時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - †鎖羅†さん» 眉毛のゲスっぷりが最高です(●´ω`●) (2017年3月15日 16時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» またまたコメントありがとうございます(・ω・´)これからも頑張って眉毛をゲスく出来るように頑張りますです((え← (2017年3月12日 16時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - 待ってましたー( *´艸`) (2017年3月10日 22時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†鎖羅† | 作成日時:2017年3月10日 21時