【APへタリア】会長、定期考査のお時間です。【男主】【アーサー・カークランド】

Utopia-49→Trennen Sie die Strahnen meimer.(私の鎖を切り離してください。) ページ14

said…Kiku Honda









……まさか、彼に殴られるなんて。









先程から、どのくらい時が過ぎたのでしょうか。









彼の下僕にされてからと言うもの…ろくな日々を過ごせていません。何かと呼び出されては私の“身体”に傷をつけていかれる。









どうして私の事を下僕にしたのかを問うても、「菊は知らなくて良い」と流されるばかりで何も知ることは出来ません。









「……俺と“する”よりマシ…って、何だ。









つまり菊、お前…アイツにされたのかよ？」









…私の言葉の何処に彼が傷つくのかも分からないので、極力人の多い場所で彼の事はあまり話さないようにしていました。





でも…前回呼び出されてから何も失言はしていないはず。何もしていないはずなのですが………









「……アーサーさん…私は前回から誰ともしていませんし、されていません。ですから………」









「嘘言うんじゃねぇよｯ！！バカっ！！」









「……お前…さっき言ってたよな？ギルベルトとの事『アーサーさんよりかは遥かにマシ』って。」









「……！？」









……思い出しました。
A君らの部屋でのお話…あの話を聞いていたと言うのですか？どうして……





アーサーさんは食堂の昼食を作っていてお昼の時間は私の事を追う暇もないはずなのに…！！









「……それは…！！あの場の空気を読んであのようにお話しただけで…実際は貴方とが一番だと思っております……！」









「……あぁ、そうかよ。なら、ギルベルトとはしたんだな。なぁ…そうなんだろ？」









「……そんな…ギルベルト君とは何も無いです！私は…貴方とが最高だと」





「……もういい、菊。









＿＿今から俺が教え込んでやるから。」









…………









「アーサーさん…お待ちください……！！」









……それからの記憶は、ほとんどありません。ただ、彼に“傷をつけられた”という事実だけが私の心に刻まれて。









彼に縛られておちおち言いたい事も言えない。自分の身体だって自由に出来ない。









こんな生活……もう………









……あぁ、もう誰か。









＿＿私と彼の鎖を、絶ちきってください。

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