接近戦 ページ14
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『で、では改めまして……』
「うん」
『えっと、誕生日は、いつでしょうか』
言うと、ぽかんと口を開けて一時停止した坂田さん
彼が言いたいことは分かる、我ながら、お見合いの出だしみたいな質問だと思う
でもこれは、絶対に知っておきたい
好きな人の誕生日を知らない人なんて、あまりいないでしょ
つまり、彼を好きになるにあたって、必聴事項なのだ
「……12月5日やけど、そんなんでええん」
『いいんです！ありがとうございます！！』
12月5日、冬生まれ
うん、素敵だ
もう何聞いても素敵って言えちゃいそう
本当単純すぎる
何はともあれ、今日は坂田さんとたくさん話せたので、私の癒しメーターが振り切って喜んでいる
明日も良いことありそうだ
「じゃあ、俺も1個目のお願い言うで」
忘れてた
勝手に今日を締めくくろうとしていた私に、待ったをかけるがごとく人差し指を立てた坂田さん
なにそれ可愛い
2つ目だったらピースになるのかな
じゃなくて
『出来る範囲でお願いします……』
「うん、簡単簡単」
『なんでしょう？』
本当に簡単そうに言うから、構えるのをやめて首をかしげると
おもむろに、彼の綺麗な手が、こちらに伸びてきた
『…………え、え…』
突然の出来事に、硬直する私
彼が伸ばした手で触れたのは
そんな私の、髪の毛の先っぽ
初めて、坂田さんが私に触れた時間は、多分2秒くらいで
さらりと一束梳いて、すぐに手を引っ込めた彼が、ごくごくいつも通りの空気感で、口を開いた
「―――その色落ちてきたら、次は赤っぽく染めて」
と、尚も固まる私を置いて、何事も無かったかのように、「じゃ」と踵を返した坂田さん
『………………』
あれ、呼吸って、どうやってするんだっけ
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ユキ(プロフ) - こんにちは。コメント失礼します！こちらの小説を読ませていただきました！とても素敵な作品なので続きがとても気になっているのですが、続きなどは更新される予定なはいのでしょうか…( ´•ω•` ) (2022年7月16日 17時) (
レス) id: c1a5e60599 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - こんにちは。こちらの小説が大好きなのですが、もう更新される予定はございませんでしょうか……？ (2021年7月23日 0時) (レス) id: 8d18ba62e8 (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ - すべて読ませていただきました、、！！坂田家の私得でした、、！！続きが気になります！これからも応援してます！ (2020年7月21日 20時) (レス) id: 553edd9d3f (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - え、、続きが気になりすぎる、、、続きがあるのを期待して眠りますねありがとうございました！！ (2020年6月21日 15時) (レス) id: baab9d991d (このIDを非表示/違反報告)
優@坂田家 - めちゃめちゃおもろいです！夜中なのに大爆笑してしまいましたww続き更新される機会があるとしたら楽しみに待っています！ (2020年3月27日 0時) (レス) id: 2408924f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎぱん | 作成日時：2019年6月17日 21時
