７日間の罠【あほの坂田。】

期間限定 ページ11

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元の位置に戻って、「ふーん」と零した坂田さんに、ごくりと唾を飲む


やっぱり、撤回できないだろうか



「正直に言っていい？」



だってこれ………だめな流れじゃない！？


絶対、絶っ対に、「迷惑やねんけど」って一蹴される流れじゃない！！？




「いい？」

『………………いやです』

「なんでやねん」

『い、いやです！！』

「迷惑じゃないよ」

『だからいやだっ、て……………なんですって…？』



聞き間違いだろうか


すごく真顔の坂田さんの口から今、私の予想とは違う答えが発されたような気がするんだけど


き、聞き間違いだろうか！？



「迷惑じゃないって」

『……ほ、本当でしょうか…？』

「別に知りたいんやったら知ったらええやん、逆に何があかんの」

『ご、ごもっともで…』



なんだか、こうなってくると自分がバカみたいだ

いろいろ考えて勝手にびくびくして、本当バカ


坂田さんは、そんなにややこしい人じゃないらしい


良い意味で単純で、真っ直ぐな人なのだと、今一つ、彼のことが知れた




「――――ただし、条件がある」



前言撤回


この上なくややこしいことを言い始めてしまった




『条件とは…？』

「俺が答えるのは1日1個まで」

『充分です！むしろありがたき幸せです！！』

「で、上限7個まで」

『まさかの期間限定ですか！？』


ややこしい

ややこしすぎる


そしで高難度すぎる


だってそれって、たったの7日間で彼のことを知らなければならない


人って7日で恋に落ちれるの…？



いや待てよ


一目惚れって言葉があるじゃないか


０秒で恋に落ちる人も居るんだ

7日あれば充分



………………だと思う、多分


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