気付いてしまった闇 ページ15
A：今日はここでいいよ
鈴：北斗のところ行くの？
A：・・・バレてるw
鈴：私も会った方がいいと思っていたからいいのよ
A：・・・うん
鈴：ゆっくり話でもしてきなさい
A：ありがとう
会ったら何を話そう、ほっくんも疲れているから私の話ばかりするのもダメだよね・・・
そんなことを考えながら、ほっくんが撮影している場所まで歩いた
ふと前を見ると、撮影クルーがいた
邪魔にならないところで少し見てようと思った時、ほっくんと女優さんが抱き合っているところが見えた
A：っ・・・・
心がズキッと傷んだ
撮影だと分かっていても、周りに人がいるって知っていても、そこにあったのは女優さんとほっくんの甘くて柔らかな雰囲気
私の撮影場所と違う
私は心がボロボロになりながらも撮影しているのに、あの女優さんはほっくんの愛しさを一身に受けながら撮影している
A：ずるい・・・・
気付いた時には「ずるい」と言葉を発していた
A：っ？！・・・これが悪女・・・
これが私の心の奥に眠っていた黒くてドロドロしたもの
決して人には見せてはいけない、男を手玉にとって自分の思い通りにしたいという欲望なんだ
そのことに気付いた時には、足早にこの場所から離れた
こんな思いを持った私はほっくんに会う資格がない、SixTONESに会う資格がない
もうどこに行ったらいいのか分からなくて、街を彷徨った
気付くと家からかなり離れた場所まで歩いていて、帰るのも嫌になって、目の前に見えたホテルに泊まることにした
A：明日も・・・撮影か・・・
自分の心の中に「悪女」という黒いものを見つけた今なら、撮影がスムーズに進むだろう
お風呂に入って後は寝るだけという時に携帯がなった
A：もしもし
樹：今どこ？！
A：・・・え？
樹：北斗が心配しててさ。今日、撮影終わりに会いに行く予定だったんだろ？鈴さんがAを車から降ろしてから時間経ってるのに、来てないって言ってるから。
A：あー・・・急に友達に呼び出されて、それで行かなかったの
樹：友達？
A：そう、友達。で、そのまま話し込んでお家に泊まることになったから、家にも帰ってないんだ
樹：・・・
A：心配かけてごめんねって言っておいて？
樹：・・・自分で言えよ
A：・・・樹は伝えてくれるでしょ？
樹：は？なんで俺が
A：ごめん、切るね。じゃあ
樹：お、おい！
樹の電話を切って、ほっくんからメッセージが来てたけど全て無視して眠りについた
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美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナと最近寒くなってきたので体調などにも気をつけてくださいね (2022年12月9日 12時) (
レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅 x他1人 | 作成日時：2022年12月4日 23時
