紫の原石はSixTONESの紅一点1

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北斗 side

A：・・あ、あのね・・髪はね・・電車で切られたの・・

樹：は？

A：電車に乗った私が悪いんだけど・・気がついたら無くなってて・・長さバラバラだったからボブまで切るしかなくて・・

切られたってどういうこと？！ そんなことあるの？！

樹：ほ、他は？

A：メイクも洋服も・・強い私になりたくて・・私に女の子の部分はいらないから

樹：ちょっと待て、女の子の部分はいらねえってどういうことだよ・・もしかして・・北斗の呼び方を変えたのって・・

A：・・ほっくんなんて呼んじゃったら、甘々な女の子みたいでしょ？・・昔に戻っちゃうから・・

樹：なんでAが女だったらダメなんだよ

A：・・・男6人の中に女が1人・・みんなが私を邪魔だっていう意味分かるから

樹：俺らは邪魔だなんて思ったことねえし、邪魔だとかいう奴は放っておけばいいだろ

A：放っておいた結果がこれだよ

樹：・・・

A：私だけが狙われるならいいの。でも、他のメンバーにって考えただけで怖くなる。そんなこと絶対にさせたくないの。だから、強くならなくちゃいけない

樹：なんでAだけがそんな思いをしなくちゃなんねえんだよ。本当のAの思いを殺すことなんて

A：樹、それ以上言ったら樹のこと嫌いになるよ

樹：・・・

A：・・・樹・・なんで私は女の子なんだろうね・・

樹：っ・・

A：ごめん、変なこと言った・・よし、もうすぐみんな来ちゃうから、先にダンス確認しておこーっとw

・・・なんだそれ・・女の子の部分はいらないって、そんな悲しいことがあっていいのか・・なんでAばっかりが苦しい思いをしなくちゃいけない・・

慎太郎：北斗？入んねえの？

北斗：・・ああ、入る・・

A：おはよーって、なんか北斗元気ない？まだ時間あるし、休んでた方がいいんじゃない？

北斗：・・・大丈夫

樹：・・北斗

北斗：・・なんか飲み物買ってくるわ、Aなんかいる？

A：ううん、ありがとう、大丈夫！

樹：俺も行く

俺と樹は自販機に向かった

樹：・・・北斗、さっきの話聞いてたんだろ？

北斗：・・うん、聞こえちゃって

樹：悲しいよな・・Aにあんなことを言わせたなんて・・

北斗：AがSixTONESを守るように、俺らだってAを守りたいのに・・・女を捨てるとか・・

樹：俺、女であることを武器にできるグループにしたい。いつか必ず認めさせてやる。それまで俺たちがAを支えてやろうぜ

北斗：・・言われなくても

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