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男の子は青白い肌をして、顎が少し尖っていて、つんと高い鼻を上に向けていた。
「父上があそこは叡智に優れた素晴らしい家系だと仰っていた。僕はドラコ・マルフォイ。君をスリザリンに歓迎するよ」
「ありがとう、わたしはA・スチュアートよ。よろしくね 」
首をこてんと傾けて花が咲くような笑みを浮かべたAを見て、マルフォイの青白い頬にさっと朱が差した。
「スチュアートか…あそこの娘はパーティに全く出てこない変わり者だって有名だったけれど、噂は当てにならないな」
「噂？」
「それならわたしも聞いたことあるわ。あなたについて、面白い噂が貴族社会に流れているの」
自分についての噂？上流階級との付き合いを制限され、他の純血家系の子息子女たちに比べ、社交界に疎いAは、こてんと首をかしげた。
「根も葉もない噂さ。スチュアート家のご令嬢が表に出てこないのは、顔も見せられないほど醜いのか、それとも既に死んでるのかってね」
「まあ！」
「だが実際の君はどうだ。醜いどころかとても…アー…噂とは真逆だ。」
少し言い淀み、照れるように言った彼にAもほんのりと頬を染めた。同世代の男の子に褒められるのは慣れていないのだ。そんなふたりにパンジーはむっとするが、相手がAなら仕方がないと小さなため息をついた。なにせ、彼女は自分でもみとれてしまう宝石のような美貌を持っているのだから。
最後にブレーズ・ザビニがスリザリンに組み分けされると、長い銀髪の髭に青くきらめく瞳のアルバス・ダンブルドア校長が壇上に立った。
「 おめでとう！ホグワーツの新入生おめでとう！歓迎会を始める前に二言三言言わせていただきたい。では行きますぞ。
Nitwit！ Blubber ！Oddment！ Tweak 」
Aは呆気にとられて、悪戯気な笑顔を浮かべるアルバス・ダンブルドアをぽかんと見つめた。
小さい頃からダンブルドアを信用してはいけない、巫山戯た狸爺で、腹の底を見せない偽善者だなんだと話を聞いていたが…。
「なにあれ？頭が耄碌してるんじゃないの？」
呆れたように言うパンジーにAは全面的に賛成だった。ユーモアだとしても彼は少し頭がおかしいのかも。Aは肩をすくめた。
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うたかた(プロフ) - 第一部隊さん» ありがとうございます。最近時間がなくてなかなか書けていませんが、脳内のスリザリン生活をゆっくりしたためたいと思います。 (2018年10月7日 12時) (
レス) id: 0c67ed22ac (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - 凄く心地の良い文章の書き方ですね。とても面白かったです。更新楽しみにしています。頑張ってください。 (2018年10月5日 20時) (レス) id: c19040a7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたかた | 作成日時：2018年9月19日 13時
