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ついにやって来たバレンタイン。
あの後悩んでいたら、大丈夫だと思うぞ、という言葉を光くんからいただいて、結局何も用意していない。
でも、今日の夜家に行ってもいい?って伊野尾ちゃんが言ってきたってことは、期待していいってことだよね?
ちなみに今年は他のは全部断った。だってほしいのは一個だけだもんね!
夕飯はきっちり用意して、インターホンがなるのを今か今かと待ち構える。
ピンポーン、ときこえた瞬間の俺、どんなときより素早かったんじゃねーかな。
山「おかえり」
伊「おじゃまします」
山「えー、そこはただいまでしょー」
伊「な、」
ニヤリと笑ってみせると真っ赤になる伊野尾ちゃん。いつまでたってもピュアだよね。
その後、ご飯食べてるときもそわそわしてる。ばればれじゃん。ほんとにかわいいんだから。
やっぱり自分から言ってほしいのでにこにこしつつ何も言わないでいると、思いきったように伊野尾ちゃんが包みを差し出してきた。
伊「あの、これ…!」
山「ふふ、なぁに?」
かわいいからちょっとの意地悪は許してほしいな、なんて。
伊「ばれんたいん、だから…作ってみたの」
おいしいかわかんないけど!ってわたわたしてる。
ってか、まさかの手作り?
山「伊野尾ちゃんが作ったの?」
伊「う、うん。ひかるに、おしえてもらって…」
山「お泊まり行ったとき?」
伊「うん」
なんてこった。
あんなに一生懸命お泊まりしてもいい?って訊いてきたのでさえ俺のためだったとは。
あーヤバイ。かわいすぎておかしくなりそう。
山「ありがとう。すっごい嬉しい」
食べていい?ってきけばこくりとうなずいて、まさかまさかのあーん、までしてくれた。
伊「どう…?」
山「…甘くて、おいしい」
俺が伊野尾ちゃんみたい、って言った、甘くてふわふわのチョコレートマフィン。
あーん、付きだから余計なのかな。すごい甘く感じる。
ああ、これは反則だ。
山「ねぇ、せっかくのバレンタインだからさ、もう一個ほしいものあるんだけど」
にっこり笑って言えば、察したのかまた真っ赤になった。
服のすそをつかんで、ホワイトデーは倍返しだからね、だって。これはもう限界だ。
山「何倍にもして返してあげるよ」
伊「…ん、」
伸ばされた腕に引き寄せられて押し倒せば、目も眩むような甘いにおいがふわりと香った。
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@@???S e i r a(プロフ) - あぁぁぁ…!たかいの最高…たかいの尊い…たかいの、はあ…()ほんっとにたかいの最高すぎるんでまた書いてください…!めっちゃ楽しみにしてます! (2017年5月5日 11時) (レス) id: 7b6966f512 (このIDを非表示/違反報告)
まそら(プロフ) - えりささん» ありがとうございますm(__)m 2,3の方も伊野受け多めとなってます(笑)のでぜひ……! (2017年4月16日 16時) (レス) id: 3d265cde62 (このIDを非表示/違反報告)
えりさ(プロフ) - とりあえずpart1読破!全部好きな話でした〜♪でもやっぱりやまいの愛、伊野尾愛がとっても伝わってきました☆また読みに来ますm(__)m (2017年4月13日 23時) (レス) id: acb76c28d0 (このIDを非表示/違反報告)
まそら(プロフ) - 秋弥さん» 萌えてくださったならなによりです…!リクエストありがとうございます。ぜひ書かせていただきますね! (2017年2月14日 21時) (レス) id: 3d265cde62 (このIDを非表示/違反報告)
秋弥(プロフ) - リク再びで親の過保護設定でいのちゃんが彼氏山ちゃんと薮パパに光ママとチョコを作るのが見たいです (2017年2月14日 1時) (レス) id: a5dc5670ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まそら | 作成日時:2017年1月27日 16時