命つきるまで、悪役を演じよう

badendルート ページ33

しのぶside

無一郎「Aさん起きて！起きてよぉ」

時透さん。もうやめましょう。


伊黒「時透無駄だ。Aは、もう起きない。」

伊黒さん、そんなこと言いながらも涙が溢れていますよ。


宇髄「A………」

宇髄さんもいつもの派手さがないですよ。


煉獄「A本当に、逝ったのか」

煉獄さんいつもの無駄に熱いところがないです。


不死川「何でだよ！！ｸｿｯ！」

不死川さんだけのせいじゃないです。


冨岡「………すまない。」

冨岡さんあいかわらず言葉がたりてないです。だから嫌われるんですよ。


悲鳴嶼「安らかに眠ってくれ………。」

悲鳴嶼さん………そうですね。A安らかに。



蜜璃「Aちゃん。Aちゃん!!ｸﾞｽｯ」

蜜璃さん、泣きすぎですよ。私も人のこと言えないんですけどね。


しのぶ「A……ｸﾞｽｯ戻って来て。」

皆「A!!」

Aの体が鬼のように崩れ始めていた。

無一郎「何で!?」

不死川「鬼…じゃないよなぁ！」

Aの体は跡形もなく散ってしまった。

伊黒「もういくぞ。いつまでもAに捕らわれるな。」

そう言いながら、歩いていく。

伊黒さん、肩が震えている。耐えているんだ。

不死川「……ｯ!!」

不死川さんも行ってしまう。そんなに拳に力入れたら、血が出てしまいます。

皆さんも次々歩いていく。泣きながら歩く者、連れられて行く者、ずっと俯いて行く者。

それぞれがAのいなくなったことに悲しみ、耐えている。

私も行かなくては。

A皆貴方のことを―――――。

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