不審者？ ページ23
私のマンションの前から動かないな…誰だろう
…まさか、不審者？？
怖くなって少しリョウさんに近づいて歩く
リョウ『ん？どした？』
リョウさんは気付いてないみたいだ
「…いや！なんでもないです！」
リョウ『なんかある反応だぞ？笑』
「…はい笑
あの、マンションの前にいる人見えます？」
リョウ『マンションの前？…あ、あの人？』
「そうです。
あの人ずっとマンションの前から動く気配ないし
暗くてよく見えないんですけど、多分ずっと私達の方見てる気がして、」
リョウ『ごめん。すぐ気付かなくて。
俺、目悪くてさ』
今までの優しい表情から打って変わって
キリッとした表情になったリョウさんは
その人から私を隠すように歩いて
マンションのエントランスまで一緒に入ってくれた
リョウ『部屋の前まで送るよ』
「そこまで来ていただくのは申し訳ないです！
エレベーター上がったらすぐなので、
ここまで、大丈夫です！」
リョウさんに笑いかけてペコリとお辞儀をする
リョウ『んーじゃあ、
そのエレベーター乗るまで見守ってる笑』
「ふふっ はい笑 ありがとうございました。」
見えなくなるまでリョウさんは手を振ってくれた
.
.
.
「ふぅ〜」
あー怖かったな、
リョウさん大丈夫かな
急いでシャワーを浴びながら
そんなことばかり頭によぎる
すぐにスエットに着替えて
心配になってリョウさんに電話をかけた
リョウ�爐蓮爾き�
「あっお疲れ様です！あの、無事に帰れたかなって思って心配で…」
リョウ�爐◆∩漢蛎臂翩廚世茵�
…っていうか俺の勘違いだったらあれなんだけど��
「よかったです！なんですか？」
リョウ�狡未蟆瓩�る時に顔見たらさ
莉子が好きな白岩君？のグループにいるカッコいい子にすっごい似てたんだよね！！本物かと思ったよ��
ーーードキッ
心臓が鳴った
先輩との電話をすぐに切って
スッピンでスエット姿のまま
急いでマンションの下まで行くと
寒そうにしゃがみ込みんでいるフードを被った後ろ姿
を見て鼓動が早くなる
「汐恩っ、」
そう呼んで
ゆっくり振り向いたのは
やっぱり汐恩だった。
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luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
