汐恩の本音 ページ11
「わっ。」
そのまま私の肩に顔を埋めてきた
汐恩のさらさらな髪が首に当たってくすぐったい
「汐恩？」
汐恩『…』
「汐恩君？笑 無視せんといてくれる？笑」
汐恩『…A。』
「ん？」
汐恩『俺、絶対夢叶える。
デビューして世界中で活躍するアイドルになる。
そんで、
いつかAと結婚したい』
「…え」
一気に鼓動が早くなる
汐恩『今の俺はまだAを幸せにできるような男にはなれてへんけど
絶対夢叶えてもっとすごい男になるから』
汐恩『それまでは、
Aと俺はすれ違う事もあると思うし
不安にさせることもいっぱいあると思う
一緒にいれる時間も少ないと思う』
「…うん」
汐恩『これからAは
東京の大学行って勉強して
大人になって働いて
…っていう
AにはAの人生があって。
もしかしたら
俺以外の人と出会うこともあるかもしれへん
きっとそいつの方が
俺よりAのそばにいてあげられるんやろうし
不安な事も俺より少ないと思う』
汐恩『それでも
俺とこれからも一緒にいたいと思ってくれるのであれば
…俺のこと、待っててほしい。』
そっと離れて私を見る汐恩は
不安そうな
寂しそうな表情をしていた
こんな汐恩を見るのは初めてで少し驚いた
私は汐恩の顔を両手で包んで優しくキスをした
「私はこれからも汐恩とずっと一緒にいたい。」
笑顔でそうハッキリ伝えた
汐恩『…って言うと思ってたけどな』
ふざけて言う汐恩は
ものすごく嬉しそうに笑った
汐恩『まだまだAとシてないこともあるしな？笑』
「え？」
いたずらな笑顔でにやっと笑うと
そのままドサッとベッドに押し倒される
「え、ちょっと待って汐恩、」
上に跨ってキスをされる…寸前で
心の準備が出来ていない私は
思いっきり汐恩を押し飛ばしてしまった。
「い、いきなりすぎ！」
汐恩『部屋あがったらそういうことやと思うやん…』
「そういうこと、って…まだ早い！！！」
顔を真っ赤にして言うと
汐恩『これでも相当我慢してんねんけど。』
何かボソボソ言いながらはぁ〜とため息を吐いた
「え？」
汐恩『…まぁ、今後のお楽しみにしとくわ』
とだけいって
ちゅっとほっぺにキスされた
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luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
