バーベキュー�� ページ29
「ちょっと、！」
バッと手を払うけど
また手を握られた
男1『今日Aちゃんと一緒にいて思ったんだ
すごく可愛いなって。』
ジリジリと距離を詰められる
「り、料理はやくしないと！みんな待ってるし！」
無理やり離れて準備を進めるけど
どんどん近づいてくる
男1『…俺とーー
リョウ『ごめん！俺ケガしちゃって
荷物運べないから担当交換させて！』
遠くの方からリョウさんが私達に向かって大声で叫ぶ
それと同時に
さっきまで詰めてきていた距離を男がスッと離れた
男1『え…あ、おう。』
リョウ『悪りぃな。じゃあ、荷物運びよろしく。』
リョウさんは笑ってるけど
目は笑っていないように見えた
リョウさんの無言の圧力に負けたのか
男がこの場から去っていった
「…あの、」
リョウ『あいつからなんもされてない？』
「あ、はい。…もしかして気づいて来てくれたんですか？」
リョウ『うん。間に合ってよかった。
…もう今日はずっとAのそばにいるから』
「…いつも助けてくれてありがとうございます。
でも、私は大丈夫なので！リョウさんも楽しんで下さい！」
そう言うと
少し困ったように優しく笑って
私の頭をポンポンと撫でたリョウさんは
そのまま手際良く準備を進めはじめた
それから一日中
リョウさんは私の近くにいてくれた。
そのおかげでバーベキューを思う存分に楽しむことができた
....
莉子『かんぱぁい！！』
「ちょっと莉子、飲み過ぎ」
リョウさんと私以外は
終盤に差し掛かる頃にはかなり酔っていた
莉子『あれぇ〜？A飲んでないじゃんかぁ』
今年で二十歳にはなったが
お酒はまだ一度も飲んだことがない。
「私はいいって。はい、もーおわり」
莉子がもっているお酒を無理やり取ろうとすると
莉子『だ〜め〜！Aも飲むのぉ！』
リョウ『おい、莉子！』
「ぅわっ」
ーゴクッゴクッ
酔っ払いの莉子に無理やり
残りのお酒を一気に飲まされた
それからの記憶はあまり覚えていない。
ーーーー
？『…おい、』
…ん、
？『…A』
あれ…誰か呼んでる、？
「ん、…」
なんか
頭ズキズキする
眩しさを感じてゆっくり目を開けると
汐恩の顔が目の前にあった
「あれ？汐恩…？」
ハッキリしない意識の中
辺りを見渡すと見たことがない景色が広がっていた
「…ここどこ？？」
きょとんとしながら汐恩に聞いた
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luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
