2度目の別れ�� ページ13
汐恩『俺Aのこと
いつからこんな好きなんやろ』
「な、なに急に。」
優しく言う汐恩に本気で照れる私
汐恩『いつからとかもう覚えてないけど
俺の方が絶対先に好きになったと思う』
「私先やない？」
汐恩『いやだって俺、
入学式やもん』
「え、入学式って、初めて会った日ってこと？？」
驚いて汐恩の顔を見た
汐恩『初めてAのこと見た瞬間、
一目惚れしたと思う』
「そんな感じ、全くせえへんかったのに」
隠しとったもん
と言ってふふっと照れたように笑った
当日は
私の家族と一緒に汐恩も駅まで来てくれた
この時、はじめて家族に汐恩のことを紹介した
礼儀正しくお辞儀をする汐恩を見て
お母さんは
涙を流しながら いい彼氏やんか。と笑って言ってくれた
彩乃も彩乃の家族と颯太君を連れてきてくれて
駅まで見送りに来てくれた
彩乃を見た瞬間、
色んな気持ちがぶわぁっと心に広がって
一気に涙が溢れてきた
私は彩乃に思いっきり抱きついた
彩乃『Aっ…。』
彩乃も泣きながら私をぎゅっと抱きしめた
「離れてもずっと、私の親友は、彩乃やから」
泣いて上手く話せない
彩乃『そんなん、当たり前やろ』
「遊びにきてな」
彩乃『その時は颯太置いていくわ笑』
ふふっと2人で笑い合う
「じゃあ、行ってくる。」
彩乃『…うん。行ってき！お互い、頑張ろな！』
涙を流しながら彩乃はニッコリ笑った
汐恩以外のみんなとは改札口の前でお別れした
汐恩はどうしてもと聞かなくて
新幹線のドアの目の前まで見送ってくれる事になった
「…汐恩？笑」
汐恩『…ｸﾞｽﾞｯ』
「泣きすぎやっても〜笑」
汐恩『涙とまらん、』
目を真っ赤にして泣いてくれる汐恩が愛しくて
涙がこぼれそうになる
でも泣いたら
このまま離れたくなくなりそうで。
私は泣くのを我慢して
最後まで笑顔でいた
汐恩『…俺らは離れても大丈夫』
汐恩は自分に言い聞かせるように何度も言っていた
〜♪
出発のｱﾅｳﾝｽがホームに響く
最後に汐恩はぎゅっと私を抱きしめて
汐恩『Aなら絶対大丈夫！』
笑顔で言った
「ありがとう汐恩。…いってくる！」
私も笑顔でそう言って
新幹線に乗った
そして私は
東京という場所で新たなスタートを切った
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luvchim(プロフ) - 初めまして。結末を知っていても、何度読んでも涙で前に進めません。とっても良いお話をありがとうございます。何度も読み直してます。大好きなお話の一つになりました。ありがとうございます！！ (2021年1月19日 16時) (
レス) id: 1634567e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年4月2日 2時
