行ってくる。�� ページ40
そんな私を覗き込んで満足気に
汐恩『A照れたやろ』と
いたずらっ子みたいに笑う
照れてないし。とバレバレな嘘をついた
時計を見ると、17時過ぎ。
汐恩『そろそろ、帰るか。』
「…うん。そうやな」
いつもよりゆっくりと自転車を漕ぐ汐恩
私は汐恩にぎゅっとしがみついてみた
ゆっくり変わっていく景色を見ながら
汐恩と過ごした日々を振り返ってみたら
思い出すのは、楽しかったことばかり。
それはきっと汐恩のおかげ。
たまに見せる真剣な表情とか
実は怖がりな所とか
独占欲強い所とか
夢に真っ直ぐ進んでいく姿も
全部大好きで
汐恩といられる私は幸せ者すぎて、
私にはもったいないくらい
毎日がキラキラしていた。
家の前に着き、自転車を止める汐恩に
私は勢いよく抱きついた
汐恩『ぅわっ、びっくりした』
汐恩は驚いた表情でこっちを向く
「汐恩。韓国で頑張ってきいや！！」
汐恩から離れてバシッと背中を叩いて私は笑った
汐恩『…A』
汐恩の目がウルウルしている
そのまま今度は汐恩から強く抱きしめられた
汐恩『…絶対デビューする。』
「うん。」
汐恩『夢叶えたら絶対A迎えに行く。』
「うん。」
汐恩『連絡もする。』
「うん。」
汐恩『会いに行くから。待っててな』
「…待ってる。」
汐恩『浮気すんなよ。』
「それはこっちのセリフ。」
2人でフフッと笑い合う
汐恩は私から離れると
いつもみたいに髪をくしゃくしゃっと撫でた
汐恩『じゃ、行ってくる。』
「うん。行ってらっしゃい。」
汐恩の足が進み出す
…が、何故か足が止まった
「？」
私は首を傾げる
汐恩『忘れ物した』
と言うと私をグイッと引っ張って
キスをした
汐恩は満足そうな笑顔で、くしゃっと笑うと
汐恩『行ってくる！！』
と大声で叫んで
何度も振り返りながら帰って行った。
私は
汐恩の姿が見えなくなるまでずっと
大きく手を振り続けた
姿が見えなくなってからもしばらくその場に立ち尽くした
汐恩は、本当に行ってしまったんだ。
頭では分かっていても
心ではまだ受け入れられていなかったのかもしれない。。
その後ずっと涙が止まらなくなってしまって
汐恩にバレたくなくて電話に出れなかった
次の日
浮腫み過ぎて彩乃達に顔が酷すぎると馬鹿にされた
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さおりん(プロフ) - えいりあんさん» コメントありがとうございます(^^)そんなお言葉をいただけて本当に光栄です。結末までまだまだ色んなことが起きますよ…！！！是非この物語の結末まで見ていただければ幸いです！！よろしくお願いします(*^^*) (2020年3月29日 3時) (
レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
えいりあん - とてもいいお話ありがとうございます。結末が楽しみすぎます。 (2020年3月28日 13時) (レス) id: f6e140a5fe (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - じゅいさん» 初コメントありがとうございます(^^)嬉しいお言葉をいただき光栄です！更新もっと頑張ります☆ ここからが2人の正念場になってくるので是非続きも見ていただければ嬉しいです！ (2020年3月28日 9時) (レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
じゅい(プロフ) - 今回のお話で、段々別れが近づいて来たって感じですねっ！いつもいいお話ありがとうございます！！ (2020年3月28日 3時) (レス) id: f3e3cf0a72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年3月1日 2時
