行ってくる。�� ページ39
春
3年生のクラスは文系か理系を自分で選択する
私は文系のクラスを選んだ
数学が苦手な彩乃と颯太君も文系を選んだようで
3人共同じクラスになった
汐恩は春休みの間に高校を中退して、
それからは
韓国に行く準備や色々な手続きなどで毎日忙しそうだった
それでも毎日会いにきてくれた
帰る時、いつも私の髪をくしゃくしゃってして
またなって優しく笑ってから帰っていく後ろ姿を見る度に、
その度に、胸がギュッと締めつけられた
4月中旬。
汐恩が旅立つ日
学校が終わった瞬間、私は彩乃達と一緒に
汐恩が空港に行く前に急いで会いに行った
間に合わなかったらどうしよう
そう思うだけで泣きそうで、
とにかく早く汐恩に会いたくて
人生で1番早く走ったんじゃないかってくらい、
全速力で走った
到着して汐恩の家のインターホンを鳴らすと
寝起きなのか、大きなあくびをしながら
玄関からゆっくり出てきた汐恩。
彩乃『…なんか、寝起き？笑』
颯太『汐恩、寝てたやろ。笑』
汐恩『寝てた笑』
飛行機は20時の便だからまだ時間に余裕があるらしい
彩乃達は
なんやねん！走ってくる必要無かったやん！
と文句を言いながらも、
2人共すごく嬉しそうだった
そして私も、
まだ汐恩と一緒にいられる事に心からホッとした
汐恩と颯太君の自転車の後ろに私と彩乃は乗り
思い出の聖地巡りをすることになった
駄菓子屋さん、公園、神社、学校、駅。
いつもの風景だった場所は
汐恩と過ごせた特別な場所に変わった
最後に行ったのは、
4人で初めて過ごした夏、花火をしたあの広場だ
自転車を止めて
広場の真ん中に4人でまとまって座って
駄菓子屋さんで買ったお菓子を食べながら
いつも通り
汐恩と颯太君がふざけて
彩乃が2人に怒って
私はそんな3人を見て笑う
私はこの４人の空気感が大好きだ。
大人になってもずっと変わらない関係でいれますようにと強く願った
少しあたりが暗くなってきた頃、
彩乃と颯太君が
最後は2人で過ごしな と気を遣ってくれて、
２人とも目に涙を溜めながら大きく手を振って
帰っていった
2人きりになって
汐恩は私の手を握るとそのまま私のほっぺに
チュッとキスをした
突然の事で
驚きとドキドキが混ざって一気に顔が赤くなる
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さおりん(プロフ) - えいりあんさん» コメントありがとうございます(^^)そんなお言葉をいただけて本当に光栄です。結末までまだまだ色んなことが起きますよ…！！！是非この物語の結末まで見ていただければ幸いです！！よろしくお願いします(*^^*) (2020年3月29日 3時) (
レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
えいりあん - とてもいいお話ありがとうございます。結末が楽しみすぎます。 (2020年3月28日 13時) (レス) id: f6e140a5fe (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - じゅいさん» 初コメントありがとうございます(^^)嬉しいお言葉をいただき光栄です！更新もっと頑張ります☆ ここからが2人の正念場になってくるので是非続きも見ていただければ嬉しいです！ (2020年3月28日 9時) (レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
じゅい(プロフ) - 今回のお話で、段々別れが近づいて来たって感じですねっ！いつもいいお話ありがとうございます！！ (2020年3月28日 3時) (レス) id: f3e3cf0a72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年3月1日 2時
