去年よりも。 ページ32
クリスマスが終わってからは、
特に変化もなく、
学校が始まってからも毎日平和で
あっという間に1年生が終わってしまった。
そして、私達は高校生活二度目の春を迎えた
一年の中で、いっちばん神様に頼む日だ。
今年は特に神様にお願いしてでも
汐恩と同じクラスになりたい。
門を通り、自転車を止める2人を待って
4人で昇降口に向かう。
去年同様、
二年生もクラス分け名簿が貼られていた
緊張で心臓がバクバクしながら、自分の名前を探す。
「私の名前…あった、
汐恩『あ、俺
私「B組や」 汐『Bやわ』
うそ。
汐恩『AもB？うそやろ？！
…え。同じやん！！！やったなA！』
同じクラスなの…？
「…汐恩と同じ！！やった！！」
嬉しすぎて、つい、
学校ということを忘れて汐恩と私は両手を握って飛び跳ねる
彩乃『ちょっとA汐恩！嬉しいんはわかるけど
学校でそれはまずいんちゃいますー？笑』
颯太『お？学校でもとうとう解禁するか〜？笑』
2人がいじってきてようやくハッとなる私達
それでも、嬉しすぎてニヤケが止まらない。
結局、颯太君はA組 私と汐恩はB組 彩乃はC組
になった
どうやらこの高校はカップルを離す傾向があるらしく、
彩乃と颯太君だけじゃなく交際をオープンにしている男女は全員クラスが離れていた。
このために隠しておいた訳ではないが、
付き合いはじめた頃、
学校では隠そうと提案した自分を褒めてやりたい。
…でも
彩乃と離れてしまったことは、すごく寂しい。
クラスに移動する前に彩乃に駆け寄り
ギュッと抱きついた
彩乃『なあA。
そんな寂しがってくれるんは嬉しいんやけど、
一生の別れやないで？笑
クラス離れたんは寂しいけど…
それ以外は変わらんよ』
にこっと笑う彩乃は去年よりも大人っぽくなって
また綺麗になった。
彩乃は私以上に悲しんでる颯太君を引っ張って先に行ってしまった
奥の方で友達と話している汐恩を見つめる
ふと、
汐恩と目が合った
去年の入学式を思い出して少し頬がゆるんだ
楽しい一年にしよう
去年よりも、もっと。
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さおりん(プロフ) - えいりあんさん» コメントありがとうございます(^^)そんなお言葉をいただけて本当に光栄です。結末までまだまだ色んなことが起きますよ…！！！是非この物語の結末まで見ていただければ幸いです！！よろしくお願いします(*^^*) (2020年3月29日 3時) (
レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
えいりあん - とてもいいお話ありがとうございます。結末が楽しみすぎます。 (2020年3月28日 13時) (レス) id: f6e140a5fe (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - じゅいさん» 初コメントありがとうございます(^^)嬉しいお言葉をいただき光栄です！更新もっと頑張ります☆ ここからが2人の正念場になってくるので是非続きも見ていただければ嬉しいです！ (2020年3月28日 9時) (レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
じゅい(プロフ) - 今回のお話で、段々別れが近づいて来たって感じですねっ！いつもいいお話ありがとうございます！！ (2020年3月28日 3時) (レス) id: f3e3cf0a72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年3月1日 2時
