夢のような日 ページ18
夕日が私と鶴房君を赤く染める
ｶｰﾝｶｰﾝｶｰﾝｶｰﾝ…
ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ…ｶﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ…
電車の音だけが辺りに響く
そっと私から離れてそのまま両肩に手を置いた
鶴房君の心臓の音が耳に残る
「…っ、」
突然の事態に
鶴房君を見つめる事しか出来ず
言葉がうまく出てこない
…両想いだったんだ。
私だけの一方的な片想いだと思っていた。
好きな人と、同じ気持ちになれる事は
こんなにも幸せを感じる事なんだ
あったかくて、くすぐったくて、胸がぎゅ〜ってなる
今まで感じたことのない、不思議な気持ち。
少しずつ実感がわいてきて
目に涙が溜まっていくが、ぐっと堪える
汐恩『これからはもう我慢せえへん』
鶴房君が真剣な表情で話を続ける
汐恩『まだ今は俺の片想いでも、
いつか絶対Aにふさわしい男になる』
…ン⁇
私は頭に ？ がたくさん浮かんだ
鶴房君は、どうやら大きな勘違いをしているようだ。
私と鶴房君は同じ勘違いをしていたのか。
ようやく現状を理解したら
ものすごく、鶴房君が愛しく感じて
汐恩『俺のこと好きになってくれるまでAの事、絶対諦めーーーー
私は鶴房君の言葉を遮るように
今度は私から抱きついた
鶴房君は驚いて目を見開いて私を見る
それと同時に
一気に顔と耳が赤くなっていく
「…鶴房君こそ、あほやんか。」
汐恩『え？』
まだ何が起きているのか理解できないという表情
「…私も、鶴房君のこと好きやもん。」
頭から湯気が出るんじゃないかと思うほど身体があつくなった
鶴房君は私の言葉を聞くと一瞬固まり
でも、すぐに理解したのか
今まで見たことがないくらいの、
とびっきりの笑顔で
私を思いっきり抱きしめた
こんな日がくることをずっと、夢見ていた
2人で笑い合う
汐恩『俺と、付き合ってくれる？』
堪えきれなかった涙が頬を伝う
私は鶴房君に負けないくらいに
とびっきりの笑顔で、大きく頷いた
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さおりん(プロフ) - えいりあんさん» コメントありがとうございます(^^)そんなお言葉をいただけて本当に光栄です。結末までまだまだ色んなことが起きますよ…！！！是非この物語の結末まで見ていただければ幸いです！！よろしくお願いします(*^^*) (2020年3月29日 3時) (
レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
えいりあん - とてもいいお話ありがとうございます。結末が楽しみすぎます。 (2020年3月28日 13時) (レス) id: f6e140a5fe (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - じゅいさん» 初コメントありがとうございます(^^)嬉しいお言葉をいただき光栄です！更新もっと頑張ります☆ ここからが2人の正念場になってくるので是非続きも見ていただければ嬉しいです！ (2020年3月28日 9時) (レス) id: 0e6196df1d (このIDを非表示/違反報告)
じゅい(プロフ) - 今回のお話で、段々別れが近づいて来たって感じですねっ！いつもいいお話ありがとうございます！！ (2020年3月28日 3時) (レス) id: f3e3cf0a72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：s.a.o | 作成日時：2020年3月1日 2時
