【おそ松さん（幼児松）】赤塚幼稚園【短編集】 (ページ10)

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クリスマス～速度松～ページ10

おそ松「めりーく……くり……？」

チョロ松「『メリークリスマス』だよ、おそまつおにいちゃん！」

おそ松「しっ…しってたもんっ！！」

A「ふふっ、メリークリスマス！」

チョロ松「せんせい、あのね…これ！」

そういってチョロ松くんが渡してくれたのは、しおりだった。

A「わぁ！すごい！押し花のしおり！作ったの？」

チョロ松「うん！……ほとんど、おかあさんにてつだってもらったけど…。」

A「ありがとう、チョロ松くん！」

チョロ松「えへへ～///」

おそ松「お…おれもっ！…えっと……えっと……これ！！」

おそ松くんはポケットの中に手を入れ、しばらくごそごそとしたあと、

ポケットの中から石を出した。

おそ松「これ、あげる！！このいし、すごいだろ！まんまる！！」

チョロ松「おそまつおにいちゃん、せんせいがそんなので
　よろこぶわけないでしょ？」

おそ松「っ！」

チョロ松「いしなんておくっても、せんせいこまるだけだよ？」

おそ松「うっ…うるせえ…。」

チョロ松「ぼくみたいに、ちゃんとつかえるものをおくらないと！」

おそ松「うるせえっていってんだよ！！っ…おれだって…いっしょうけんめい
　 …かんがえて……っ…うぅ…。」

そういい、泣き出すおそ松くんの頭に私はそっと手をのせた。

A「あのね、プレゼントっていうのは、心なの。
　どれだけ、相手を想って渡すかが重要なんだよ。
　だからね、みんなから貰うもの、すべてが私の宝物だよ。」

おそ松「でも…いしなんか……。」

A「ううん、私はとってもうれしいよ？」

おそ松「…もらってくれる…？」

A「もちろん！ありがとうね、おそ松くん！」

おそ松「うん！」

チョロ松「…おそまつおにいちゃん……ごめんね…。」

おそ松「うん。…あそぼーぜ、ちょろまつ！」

チョロ松「！！……うん！！」