【おそ松さん（幼児松）】赤塚幼稚園【短編集】

おえかき〜紅松〜 ページ1

おそ松「と〜ど〜ま〜ちゅ〜！！」

トド松「なに？おそまちゅおにいちゃん。」

おそ松「おれとあ〜そ〜ぼ〜！！」

トド松「ぼく、おえかきしてるんだけど…。
　 あっ！じゃあ、いっしょにおえかきする？」

おそ松「はぁ！？そんなあそびじゃなくて、ロボットであそびたい！」

トド松「じゃあ、ひとりであそんできてよ。」

おそ松「なんでだよ〜！！」

トド松「だって、ぼくおえかきしたんだもん！！」

おそ松「そんなおんなっぽいことすんなよ！！
　 そういうの…えっと……め…め……『めっ』っていうんだぞ！！」

トド松「『めめしい』じゃなくて？」

おそ松「っ〜！！うるしゃいっ！！」

トド松「とにかく、ぼくはおえかきがしたいから。」

おそ松「むぅ〜…。……あっ！！じゃあ、おれもおえかきする〜！！」

トド松「じゃあ、かみもってくるね！！」

おそ松「いや、おれのかみはあるよ！！」

トド松「えっ…？って、ちょっと！！なんでぼくのかみにかくの！？」

おそ松「いいじゃん、いいじゃん。いっしょにつかえば。」

トド松「しかも、ぼくのえにかぶってる！！」

おそ松「しろいぶぶん、せまいからしかたないじゃん。」

トド松「…ぼくのえ……つけたしされた…。」

おそ松「こっちのほうがかっこいいって！！」

トド松「っ…うぅ……うわぁあああんっ！！」

おそ松「ちょっ……なくなよぉ……う……うわぁあああんっ！！」

A「えっ！？どうしたの！？」

おそ松「とどまちゅが、ないたぁあああっ！！」

トド松「おそまちゅおにいちゃんが、ぼくのえをこわしたぁああああっ！！」

おそ松・トド松「うわぁあああんっ！！」

A「えっ！？…えっ！？えっと……とりあえず、落ち着こうか。
　 ほらほら、大丈夫だから。」

私は状況が理解できず、とりあえず二人を泣き止ませるため、頭を優しくなでた。

おそ松・トド松「っ…う”ん…。」

まだ声が濁っているとはいえ、少し落ち着いたようだった。

A「どうしたの？教えてくれる？」

トド松「あのね、おそまちゅおにいちゃんが、ぼくのえをかえちゃったの…。」

そう言いながらトド松くんはそこにあった紙を指さした。

A「そっか。おそ松くん、どうして、描いちゃったの？」

おそ松「だって…いっしょに…あそびたかったから…。」

A「じゃあ、おそ松くんは二人で一つの絵を描きたかったんだね？」

おそ松「…うん…。」

トド松「…そうなの…？じゃあ、いっしょにあたらしいかみに、おえかきしよっ！」

おそ松「うん！！」

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